中国の市場調査会社、群智諮詢(Sigmaintell)が5日に発表したリポートによると、2019年のテレビ向け液晶パネルの世界出荷枚数は、前年比0.2%減の2億8300万枚と小幅減だった。出荷面積は6.3%増の1億6000万平方メートルとなった。世界ランキングでは、京東方科技集団(BOE)が出荷面積で初めて韓国のLGディスプレーを抜き、出荷枚数、出荷面積共に首位に輝いた。中国証券報が伝えた。

中国大陸のメーカーをみると、BOEが世界初の10.5世代工場のフル稼働を実現。テレビ向け液晶パネルの生産能力を前年比20%以上伸ばした。19年の出荷枚数は1.8%減の5330万枚と小幅減だったが、生産能力の構造調整がサイズ展開の改善につながり、65インチと75インチの出荷枚数は共に世界首位に躍進、出荷面積は24.6%増の2912万平方メートルに達し、LGディスプレーの順位を追い抜いた。





 TCL集団傘下の華星光電(CSOT)は生産能力の安定的な拡大を維持。19年は出荷枚数を4.3%、出荷面積を19.8%増やし、世界上位5位に食い込んだ。

 恵科(HKC)はここ数年、パネルの新たな生産ラインに対する投資を続け、出荷枚数で世界第7位につけた。

 成都中電熊猫顕示科技は8.6世代液晶パネル生産ライン2本の稼働率を高水準で維持、19年は出荷枚数が前年比で大幅に増加し、世界第8位となった。

 韓国勢はテレビ向け液晶パネルの生産能力を減らす一方で、大画面OLED(有機EL)ディスプレー技術への取り組みに力を入れている。19年下半期(7~12月)、LGディスプレーは韓国の8.5世代と7.5世代の液晶パネル生産ラインで生産量の大幅削減に乗り出し、20年末までに韓国国内のテレビ向け液晶パネルの生産能力を全面的に閉鎖することも計画している。

 サムスンディスプレーは19年に韓国の8.5世代液晶パネルラインを一部閉鎖した上で、次世代量子ドット(QD)ディスプレー技術への取り組みを始めた。20年は韓国のテレビ向け液晶パネルの生産能力を追加で削減する予定もあり、供給はさらに減少する見通し。

 19年は同2社のテレビ向け液晶パネル出荷枚数、出荷面積が共に前年比2桁減となり、順位も後退。LGディスプレーは出荷面積で世界第2位、サムスンディスプレーは第3位だった。

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