東レは10日、2019年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は7%減の1兆6814億円、営業利益7%減の1045億円、経常利益9%減の1010億円、純利益19%減の662億円だった。

 炭素繊維複合材料事業、ライフサイエンス事業は堅調だったが、繊維や機能化成品は中国経済減速の影響を受け、またエンジニアリング子会社の出荷が減少するなど全体では減収減益となった。

 セグメント別に見ると、繊維事業は売上高10%減の6822億円、営業利益21%減の479億円。国内では、衣料や産業用途ともに総じて荷動きが低調に推移した。海外では、米中貿易摩擦の長期化と中国経済減速により各用途で市況低迷の影響を受けた。縫製品やテキスタイルなどの衣料用途のほか、欧州・中国の自動車関連用途や中国の衛材用途などの需要が低調に推移した。





 機能化成品事業は売上高10%減の5891億円、営業利益8%減の480億円。中国経済減速の影響を主因に自動車・家電用途とも低調だった。ケミカル事業は、基礎原料の市況下落の影響を受けた。フィルム事業は、LIB用セパレータフィルムが需要の伸長を背景に出荷を拡大したが、ポリエステルフィルムでは光学用途や電子部品関連で在庫調整の影響を受けた。一方、電子情報材料事業は、有機EL関連部材や回路材料が好調に推移した。

 炭素繊維複合材料事業は売上高17%増の1802億円、営業利益99%増の166億円。航空機向け需要が拡大し、圧縮天然ガスタンクや風力発電翼といった環境・エネルギー関連向け一般産業用途も好調に推移。スポーツ用途の需要も回復するなど、総じて堅調に推移した。

 環境・エンジニアリング事業は売上高4%減の1768億円、営業利益28%減の57億円。水処理事業は、国内外で逆浸透膜などの需要がおおむね堅調だった。国内建設子会社が高収益案件の受注減少の影響を受けたほか、エンジニアリング子会社でエレクトロニクス関連装置の出荷が減少した。

 ライフサイエンス事業は売上高1%減の400億円、営業利益51%増の19億円。医薬事業の「レミッチ」は、後発医薬品発売の影響を受けたが堅調な出荷となった。医療機器事業は、「ダイアライザー」が国内外で堅調な出荷となった。

 なお同日、通期業績予想の修正を発表。売上高2兆2500億円(同800億円減)、営業利益1300億円(同150億円減)、経常利益1210億円(同170億円減)、純利益720億円(同110億円減)に下方修正を行っている。ライフサイエンス事業以外の各セグメントで営業利益が前回予想を下回る見通し。

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