シャープは10日(米国時間)、特許権12件が侵害されたとし、液晶パネルを製造・販売するXianyang CaiHong Optoelectronics Technology(CHOT)などを相手に、米国カリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所に提訴した。侵害行為の差止命令、および液晶パネル技術の無償使用や逸失利益に対する損害賠償を請求する。

相手取っているのは、中国CHOT(咸陽彩虹光電科技有限公司)ほか、香港TPV Technology Limitedとその子会社、米国VIZIO。当該特許権は、PSA技術および高精細パネル技術を含む、液晶パネルに関するものだという。





シャープは'19年11月、CHOTに対して特許権侵害の警告と立証資料の提示など、交渉を通じての解決を図ったが、その後もCHOTによる特許権侵害が継続していると判断し、今回の訴訟提起に至ったという。

シャープは現在、米国、中国、日本等において、10,000件を超える特許権を保有。IGZO、低温ポリシリコン(LTPS)、UV2A、PSA、多原色(MPC)、フリーフォームディスプレイ(FFD)、高精細ディスプレイなど、基本技術から先進技術までを網羅し、これら特許権をライセンス供与している。「このような長年の創意によって生み出してきた知的財産権を重要な経営資源と位置付けており、当社の知的財産権が侵害されていると判断した場合は、米国、中国他、全世界において常に厳正に対処していく」とコメントしている。

※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ