サムスン電子の5大顧客が新型コロナウイルスの余波でふらついている。サムスン電子の昨年の売り上げ230兆4000億ウォンのうち約13%の34兆ウォンが5大顧客であるアップル、ファーウェイ、ベストバイ、ベライゾン、ドイツテレコムとの取引で発生した。だが新型コロナウイルスで最近は5大顧客だけでなく売り上げの86%を依存している海外市場の状況がますます悪化しており、4-6月期からサムスン電子への影響も本格化するのではないのかとの懸念が出ている。

まずアップルはサムスン電子の半導体とディスプレーを購入する顧客であり、スマートフォン市場の最大のライバルだ。アップルの状況は良くない。アップルの売り上げの約70%を占める米国と欧州で新型コロナウイルスが拡散し、アップルはこれら地域の店舗の大部分を閉鎖した状態だ。アップルは「5月初めまで正常な店舗運営は難しいだろう」とみており、投資銀行のUBSは「iPhone需要減少が6月まで続く恐れがある」と予想した。





9月に予定された新型iPhoneの発売延期説も消えていない。投資銀行のウェドブッシュは「世界のiPhoneユーザー9億2500万人のうち3億5000万人が買い換え時期にある。だが新型コロナウイルスの影響で買い換え需要が14%減少するだろう」と予想する。それだけサムスン電子がアップルに供給した半導体とディスプレーなどの売り上げも減少するほかない。

ベストバイはサムスン電子CE(テレビ・家電)部門の最大の顧客だ。ベストバイはサムスン電子の米国販売法人と直接契約を結び北米の1033店舗でサムスン電子製品を販売する。北米地域がサムスン電子の海外売り上げで占める割合は昨年末基準で28%に達する。新型コロナウイルスが早期に沈静化しなければサムスン電子のテレビや家電のオフライン売り上げ減少は避けられない。ただベストバイは1~9月期より10-12月期に売り上げが集まる傾向がある。サムスン電子の立場では新型コロナウイルスが秋までに終息するならばブラックフライデーやクリスマスが集中する10-12月期の需要を期待できる。

ファーウェイは2018年からサムスン電子の上位5大顧客に名前が上がっている。ファーウェイが昨年サムスン電子とSKハイニックスなど韓国企業から購入した半導体とディスプレーだけで13兆ウォンに達する。だがファーウェイの2月のスマートフォン世界販売台数は前年同月比69%急減した。中国内の販売不振が決定的だ。SAは今年ファーウェイのスマートフォン販売台数が前年比75%水準の1億8000万台にとどまると予想した。ファーウェイの前に置かれた米国の追加制裁も変数だ。最近米商務省は米国で設計された半導体装備で生産される半導体をファーウェイに販売するための輸出許可を義務付けた。この場合サムスン電子が利益を得る可能性がある。ファーウェイのエリック・シュー会長は「米国の制裁が現実化するならばサムスン電子やメディアテックのチップを使えば良い」と話した。

通信事業者であるドイツテレコムと米ベライゾンもサムスン電子の欧州・北米市場で最大の顧客に挙げられる。スマートフォンと通信装備を買っている。しかし新型コロナウイルスの余波でスマートフォン需要が減少し、5G構築も遅れる可能性が大きい。サムスン電子にはありがたくない話だ。ハンファ投資証券のイ・スンハク研究員は「海外市場売り上げが絶対的なサムスン電子としては新型コロナウイルスが4-6月期中に沈静化しなくては下半期の業績改善を期待できないだろう」と話した。

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