液晶パネル大手の韓国LGディスプレー(LGD)が23日に発表した2020年1~3月期の連結最終損益は1990億ウォン(約170億円)の赤字となった。前年同期(630億ウォンの赤字)から赤字幅が拡大した。主力のテレビ向け液晶パネルの価格下落が止まらず、スマートフォン向けの液晶パネルも需要減に苦しんだ。

売上高は前年同期比20%減の4兆7240億ウォン、営業損益は3620億ウォンの赤字(前年同期は1320億ウォンの赤字)だった。LGDは国内でのテレビ向け液晶パネルの生産を年内に停止する方針を示し、人員削減など収益改善策を進めている。ただ中国発の液晶パネルの供給過剰は続いており、黒字化への道筋は描けていない。





新型コロナウイルスの感染拡大の影響について、徐東熙(ソ・ドンヒ)最高財務責任者(CFO)は、決算発表後の電話会見で「1~3月期は中国や韓国での生産に影響があり、4~6月期はテレビとスマホの需要減が予想される」と話した。 遠隔授業や在宅勤務の拡大でパソコンやタブレット端末は販売が伸びており、LGDはこれら中型パネルの生産を増やして収益確保を急ぐ方針。

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