Appleが、iPadの需要急増に対応するため、LG Displayに液晶パネルを緊急発注したと報じられています。LG DIsplayは、工場をフル生産して対応する模様です。

Appleが最近、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるオンライン学習やリモートワークによりiPadの需要が急増しているため、LG Displayに対して液晶パネルの増産を要求した、と韓国メディアBusiness Koreaが報じています。

LG Displayは、6月にも工場をフル生産体制にして需要に対応する方針とのことです。

Appleは以前、COVID-19の影響で個人消費が落ち込むと予測し、2020年第2四半期(4月〜6月)の発注数を減らしていましたが、アジア地域で急増したiPadの需要を受けて増産を決めたとみられます。





中国では、COVID-19の影響でタブレットの需要が急増したものの、Huawei以外のメーカーは在庫を維持できずに販売機会を逃しています。iPadの出荷台数は前年同期比42.5%も減少し、シェアトップの座をHuaweiに奪われています。

Appleからサプライヤーへの発注は、原材料調達などに必要な時間を考慮して、少なくとも3カ月前に行われるのが通常であり、今回の増産要請は異例のことです。

LG DisplayがAppleからの発注に応じたのは、2020年第1四半期(1月〜3月)に3,619億ウォン(約315億円)の営業損失を計上した同社が、iPad用液晶パネルのサプライヤーとして競合する日本のシャープ、中国のBOEに受注を奪われないようにするためだろう、と業界関係者は述べています。

LG Displayについては最近、「iPhone12」シリーズ用有機EL(OLED)パネルを2,000万枚受注した、と韓国メディアTheElecが報じています。

これまで、iPhoneシリーズ用のOLEDはSamsungがほぼ独占的に供給していましたが、2020年にはLG Displayの存在感が増すことになります。