「日の丸液晶」メーカー、ジャパンディスプレイ(JDI)の不正会計を調べた第三者委員会の調査報告書の評判がすこぶる悪い。

 企業などが起こした不正の調査報告書を有志の弁護士や大学教授らが格付けする「第三者委員会報告書格付け委員会」が5月12日に発表した評価は、委員8人中7人が「F」で、1人が「D」。評価は「A」~「D」の4段階でされ、評価に値しない「不合格」が「F」となる。専門家の評価は「落第」だ。

[参考] 〔会計不正調査報告書を読む〕 【第100回】株式会社ジャパンディスプレイ「第三者委員会調査報告書(2020年4月13日付)」 公開日:2020年5月7日 (掲載号:No.368)





 格付け委員会が過去6年間で評価した報告書は23件。このうち、委員全員が「F」をつけたものが2件ある。一つは、厚生労働省による毎月勤労統計の不正調査を検証した特別監察委員会の報告書。もう一つは、中堅ゼネコン東亜建設工業の社内調査委員会が、羽田空港などの液状化防止工事で施工データを改ざんした問題を調べた報告書だ。ともに、委員会の「第三者性」が疑われるお手盛りの調査が厳しい非難を浴びた。

 JDIのケースは、この2件に次ぐ低い評価となった。上場企業が設けた第三者委の報告書では過去最低レベルの評価だ。

Continue to read (朝日新聞)