サムスン電子がスマートフォン「ギャラクシー」シリーズの低価格型モデルに中国製の有機発光ダイオード(OLED)パネル搭載を検討している。これまでサムスン電子が中低価格モデルに中国製液晶(LCD)パネルを搭載することはあったが、OLEDパネルはサムスンディスプレー製品だけを使ってきた。

◆ギャラクシーMに中国製OLEDの搭載を検討中

16日、GSMArenaやSamMobileなど外信によると、サムスン電子がインドで生産している低価格モデル「ギャラクシーM」シリーズ製品に中国企業チャイナスター(CSOT)の6.7インチ・フルHD級OLEDパネルが搭載される。現在、サムスン電子は高級型「ギャラクシーS」、中級型「ギャラクシーA」、「ギャラクシーM」などのラインナップを展開している。





サムスン電子は昨年だけでもギャラクシーMシリーズにLCDパネルを使っていたが、今年はより鮮明な画質のOLEDパネルも搭載してコストパフォーマンスを強調する計画だ。ただし、サムスン内外によると、チャイナスターのOLEDパネルはサムスン電子無線事業部の最終段階テストを通過できていない。バックライトが必要なLCDの代わりにOLEDパネルを使えばスマートフォンが薄くなり、軽量化も図れる。チャイナスターのOLEDパネルはすでにシャオミ(小米)の「Mi10」やモトローラの「Edge」など、今年発売された新製品に搭載されている。

中国BOEやCSOTなどディスプレーメーカーは当局の支援を基盤にLCDに続きOLEDも量産体制構築を急いでいる。スマートフォン用OLEDについて、BOEは成都と綿陽の2カ所で月9万6000枚を、チャイナスターも武漢で月1万2000枚をそれぞれ量産している。特にこれらメーカーはサムスンディスプレーよりも3割ほど安い価格で量産していることが分かった。

◆BOE、ギャラクシーS21用OLED納品攻勢

サムスン電子は低価格モデルだけでなくメインフラッグシップ製品であるギャラクシーS(仮称ギャラクシーS21)にも中国製OLEDの搭載を検討している。中国のディスプレー1位メーカーのBOEが、ギャラクシーS21の6.7インチモデルにOLEDパネルを納品するために総力をあげている。BOEも最近、サムスン電子の品質テストでは落ちたが、部品業界ではサムスン電子が再びBOEにテストの機会を与えるのではないかとみている。

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