LGD 20FF8001-PB1-1液晶パネル大手の韓国LGディスプレー(LGD)が23日に発表した2020年4~6月期の連結最終損益は5040億ウォン(約450億円)の赤字だった。最終赤字は6四半期連続で、前年同期(5500億ウォンの赤字)から赤字幅がわずかに縮小した。テレビ向け液晶パネルが振るわず、スマートフォン向けパネルの低迷も続く。

売上高は前年同期比1%減の5兆3070億ウォンで、営業損益は5170億ウォンの赤字(前年同期は3690億ウォンの赤字)だった。 パネルの出荷面積は前年同期比で32%減の670万平方メートルとなった一方で、単位面積あたりの販売価格は43%上昇した。

価格下落が続くテレビ向け液晶パネルを縮小し、収益性の高いゲームモニターやノートパソコン用パネルに注力した成果が出始めたためだ。売上高に占めるテレビ向けパネルの割合は前年同期の41%から23%に大きく低下した。





LGDの徐東熙(ソ・ドンヒ)最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会見で「世界市場の都市封鎖でテレビ販売が落ち込み、スマホ市場鈍化の影響を受けた」と話した。先行きについては「下半期はスマホ向け有機ELパネルの需要期にあたり主力の坡州(パジュ)工場はフル稼働となり収益は改善する」との見通しを示した。

LGDは同日、中国・広州市でテレビ向け有機ELパネルの工場を稼働させたと発表した。「8.5世代」と呼ばれる250センチ×220センチの大型ガラス基板サイズで月6万枚の有機ELパネルを生産する。既存の坡州工場と合わせて、テレビ向けの有機ELパネルを年1000万台分と生産能力を倍増させるという。

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