液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は24日、指紋センサー2製品が米連邦捜査局(FBI)の品質規格に認定されたと発表した。同社はガラス基板を用いたセンサーを開発しており、従来のシリコン製のものよりも製造コストを低減できるのが特徴。成長が見込まれるセキュリティー市場を開拓する。

台湾の指紋センサーメーカーのイメージ・マッチ・デザイン(iMD)と開発し、指紋の画像イメージの品質を保証するFBIの品質規格「PIV」に認定された。サイズは12.8ミリメートル×18.0ミリメートル、20.3ミリメートル×25.4ミリメートルの2種類。





JDIがセンサー素子を載せたガラス基板を製造し、iMDが基板を切り分けるなどしてセンサーモジュールを生産する。東浦工場(愛知県東浦町)で量産を開始した。

JDIは主力のスマートフォン向け液晶パネルで培ったLTPS(低温ポリシリコン)の技術をセンサー製造などへの応用を進めている。従来のセンサーはセンサー素子を搭載する基板にシリコンを使うが、ガラス基板を用いることでコストを下げることができる。

ガラス基板を大型にすることで、一度の工程で大量のセンサーチップを製造することも可能になる。

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