LGの「痛いところ」だったLGディスプレイ(チョン・ホヨン代表)が7四半期ぶりに赤字から抜け出した。事業改編にともなう体質改善だけでなく、アップルの新作「iPhone12」に有機ELパネルを納品するなど好材料が続いたおかげだ。スマートフォンとディスプレイ事業で大規模な赤字を免れなかったLG立場にとっては朗報だ。

22日、LGディスプレイは今年7~9月期の実績が売り上げ6兆7376億ウォン(約6211億円)、営業利益1644億ウォンとなったと明らかにした。LGディスプレイが四半期の営業利益を記録したのは2018年10-12月期以降初めてのことだ。昨年だけでLGディスプレイは年間赤字1兆3590億ウォン、今年上半期(1~6月)の赤字も8790億ウォンとなった。





財界内外ではLGディスプレイの実績をめぐり、最近2年間より強力に実施した組織改編作業が一定水準効果をあげたと判断している。昨年LGディスプレイは役員の約25%を希望退職の形で減らした。役職員数も2018年末には3万人を超えていたが、2万6200人(今年6月基準)に約14%減少した。

LGディスプレイの黒字転換にはアップルも一役買った。iPhone12にLGディスプレイの6.1インチの有機ELパネルが1800万台程度搭載されるためだ。LGディスプレイは大型OLEDパネルは全世界企業の中で独占生産しているが、中小型有機ELパネルでは市場参入が比較的に遅れた。

コロナ禍もLGディスプレイにとっては思いがけない好材料だった。在宅勤務、オンライン授業が増えるにつれ、看板製品である有機ELテレビだけでなくノートパソコン・タブレットなど情報技術(IT)製品の需要が期待以上に増えたためだ。LGディスプレイはアップルのアイポッドに搭載されるLCDパネルを納品する。

この日、LGディスプレイが公開した部門別売り上げの割合でもIT製品用パネルが43%で最も多く、それからテレビ用パネルが28%、モバイルおよびその他の割合は29%だった。LGディスプレイ最高財務責任者(CFO)のソ・ドンヒ氏は「テレビ向けLCDパネルは既存の計画通り中国広州工場を除いて相当部分整理し、韓国内LCD工場はタブレット・ノートパソコン用途に追加的に転換するだろう」と説明した。

ただし、財務の側面で安心するにはまだ早い。純借入金(総借入金から保有現金を抜いた金額)が11兆ウォンを上回り、負債比率(資本比借金の割合)も192%だ。中国広州工場の建設過程で増えた借金を減らすことが今後LGディスプレイの課題だ。LGディスプレイは「最悪の状況に対するシナリオを前提に先制的な財務管理を続けていく方針」と明らかにした。

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