―2022年3月期から新中期経営計画がスタートします。

「企業価値の向上を目指す。国連の持続可能な開発目標(SDGs)やESG(環境・社会・企業統治)の面も含め社会からの期待は大きくなっている。変化はチャンスだ。当社にしかできない新技術の創出、差別化を目指す方針は変わらない。従業員の意欲に応え、例年以上にアクティブな年にしたい」

―事業別の戦略は。

「エラストマー素材事業の収益力を強化する。水素化ニトリルゴム『ゼットポール』といった特殊ゴムを展開しており、技術サポート拠点をシンガポールなどに置くなど、広く使ってもらうための取り組みを進めている。住友化学とのシナジーポリマー開発も進んでいる。研究開発、販売に続き、生産設備の統合も見込んでいる。高機能材料事業ではまだ具体的に言えない案件もあるが、いくつか新事業のタネが出ており、育てていきたい」





―デジタル変革(DX)を掲げています。

「競争力を上げるのが狙いだ。人手に頼っていた業務を効率化し、新事業の創出拡大に力を入れる。20年10月には社長直轄の『デジタル統括推進部門』を新設した。デジタルツールを導入し機動力を高めてアクティブに実施したい」

―研究開発を加速する方針です。

「第5世代通信(5G)や第6世代通信(6G)の心臓部を支える樹脂の開発も進めている。共同研究でバイオマスからイソプレンを生成する技術の開発に成功するなど、サステナビリティーに関する取り組みもしている」

―M&A(合併・買収)など、投資に関する考え方は。

「M&Aを積極的に進める考えは変わらない。現中計では、既存事業から新しい事業を生むことを求めてきた反省があり、次期中計では新しい事業や技術を育てる仕掛けをしていく。コロナ禍においても引き続き、設備投資はエラストマー素材、高機能材料の両事業で積極的に進める方針だ」

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