家電製品メーカーにライセンス提供する特許OLED技術を専門とするアイルランド企業のSolas OLED Ltd.は、米国テキサス州東部地区地方裁判所の陪審がサムスンディスプレイ、サムスン電子、サムスン・エレクトロニクス・アメリカ(「サムスン」と総称)がSolasの2件の特許(米国特許番号7,446,338および9,256,311)を故意に侵害したことでSolasに対して賠償義務を負うと判断しました。

これらの特許の対象である発明はOLEDディスプレイにとって基礎的であり、AMOLEDが機能するために必要です。そして、サムスンのGalaxy SおよびGalaxy NoteスマートフォンのOLEDディスプレイで過去にも現在にも広く活用されています。5日間の審理を経て、陪審は2件の侵害に対してSolasに62,738,543ドルの賠償金を認めました。Solasはまた、米国国際貿易委員会でのサムスンに対する未決訴訟と、ドイツのデュッセルドルフ地方裁判所でのSamsung Electronics GmbHに対する未決訴訟を抱えています。





Solasの共同創業者で取締役のGerald Padianは、このように述べています。「あまりにも長い間、サムスンという巨大企業は、ダブルスタンダードのゲームをプレーしてきました。支払いを行うことなく他者の特許技術を採用して使用しながら、同時に世界最大規模の特許ポートフォリオを構築して数十億ドルを守っています。

携帯電話のGalaxyを手にして代金を支払うことなくサムスンの店舗から出ることが許されないのと同様、サムスンがお金を払うことなくSolasの財産を持って立ち去ることは許されません。ありがたいことに、裁判所と陪審員は不正を正す素晴らしい働きをしています。Solasを創業した私たちが事業会社を有していた頃、私たちは自社の発明を盗む大企業に対して不満と喪失感を感じながら生きてきました。そのため私たちが特許を取得する時には、単にきれいに出来上がった文書とそこに含まれる権利を取得するのではなく、その発明の背後にあるストーリー、発明を作り上げた血と汗と涙、そして発明者の仕事の正当性を示す責任も取得します。
私たちは、私たちの仲間である陪審が係争中特許の発明者の努力と才覚を認めたことに敬意を払い、裁判所と陪審員の仕事に感謝しており、発明者に対しては高ぶる気持ちを抱き、実現のために働いた私たちのチームの長年の仕事と献身にこの上ない誇りを感じています。私たちのチームと、法律顧問のRuss August & KabatとWard, Smith & Hillの多大な働きに感謝いたします。」

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