2021年4月1日、韓国・マネーSは「『元祖テレビ王国』の日本はなぜ滅びたのか」と題する記事を掲載した。
記事は「2000年代初めまで日本は、ソニーやパナソニック、シャープなどの電子企業のテレビが世界に広まり、ブラウン管テレビで30年間トップの座を守ってきた。しかし現在の存在感はシェア一けた台と微々たるもので、韓国にトップの座を明け渡して久しく、中国や台湾の激しい追い上げにも押されている状況だ」と伝えている。
また「日本のテレビの人気が揺らぎ始めたのは2000年代に入ってからだった」とし、「ブラウン管時代が終わり、PDP(プラズマディスプレー)やLCD(液晶ディスプレー)など薄型テレビ時代が到来した。





ブラウン管テレビが一般的だった1988年、シャープは世界で初めてLCDテレビを披露し新しい転機を切り開いたが、技術的な問題で大型化できず大衆化に失敗。ソニーは従来のブラウン管技術の改善にのみこだわった末に転換時期を逃し、パナソニックはPDPへの投資だけに熱を上げて失敗してしまった」と説明している。

その上で「この壁を破ったのがサムスン電子だった」とし、「2004年に世界最大の46インチLCDテレビを公開し、大型化が可能であることを立証。その後テレビ市場の勢力図が急変し、世界のテレビ市場の主導権は日本から韓国に渡った」としている。
さらに「日本人の好みだけに合わせた製品開発戦略も失敗の要因に挙げられる」とも指摘している。サムスン電子やLG電子は世界各地に研究拠点を置き、使用環境や好み・デザインや趣向などを考慮し、販売地域別に特化したオーダーメード型製品を開発しているという。
最後に記事は「現在日本企業は、次世代ディスプレーといわれるOLED(有機EL)への投資を積極的に行っている」としつつ「韓国企業との技術格差があるため競争力を備えるまでにはやや時間がかかる見通しだ」と伝えている。
これを見た韓国のネットユーザーからは、「日本はブラウン管の技術が秀でてたから、LCDはお金にならないと軽視してしまったのだろう」「日本人は変化を嫌う民族だから」との指摘が寄せられている。
韓国については「若い頃、日本から学ぼうと日本の電子会社や秋葉原を見学したけど、それももう昔の話。韓国はよく頑張っている」「たゆまぬ自己開発と新技術の革新が今のサムスンやLGをつくった」と称賛の声が上がっている。
ただし「築き上げたものは一瞬で崩れ得る。韓国も中国に追い抜かれそうで心配」「日本のこと心配してる場合じゃない」「日本の暴落を見ると、現在の韓国と中国の未来が見えてくる。(日本と)同じ道は歩まないようにしよう」「LG工場は中国にある。すでに技術の多くが渡ってしまった」と中国の追い上げを警戒する声も多い。
その他「素材産業は日本が最高。韓国は見た目は華やかだけど…中身は?」「日本の家電が没落したのは故障しないから。早く壊れたら新しく買い替える(笑)」といった声も寄せられている。

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