台湾液晶パネル大手の友達光電(AUO)は29日、1~3月期の液晶パネルの平均単価が前年同期より43%高かったと発表した。4~6月期はさらに上昇する可能性があるという。パソコンなどの小売り価格を押し上げそうだ。

液晶パネルは現在、テレワークとオンライン授業の急速な普及で、特にノートパソコン向けの需給が逼迫している。

同日、オンラインで記者会見した彭双浪・最高経営責任者(CEO)は「世界中の多くの国が現在、オンライン授業用のパソコンの大量注文を続けている。非常に需要が強く、液晶パネルもすでに年末まで注文で埋まっている」と説明した。需給逼迫の解消は当面なく「4~6月期のパネル価格もまだ相当、値上がりする可能性がある」と指摘した。





液晶パネルは、新型コロナウイルスの感染が始まった昨年以降、値上がりが続いている。AUOの場合、1平方メートル当たりの平均単価をみると、2020年1~3月期は296㌦(約3万2300円)だった。それが、21年1~3月期には4割強上昇し、424㌦となった。20年10~12月期と比べても13%上昇した。

AUOが同日発表した1~3月期決算は、液晶パネルの旺盛な需要とパネル価格の上昇を受け、売上高が55%増の829億台湾㌦(約3240億円)と大きく伸びた。最終損益は118億台湾㌦の黒字に転換した。前年同期は49億台湾㌦の赤字だった。

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