キョンギド(京畿道)スウォン(水原)市ヨントン(霊通)区所在のサムスン電子水原事業所R5ビルで2日、無線事業部所属の社員1人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。これにより同社は建物を閉鎖し、感染防止措置を実施。濃厚接触者約100人を対象に新型コロナウイルス検査を行ったところ、3日午前にR5ビルAタワーの同フロアだけで計12人の感染が追加で確認された。

京畿道は2日午後3時に開催した記者会見において、同日午後1時の時点で水原事業所で15人が陽性判定を受けたことを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大以降、サムス電子の韓国内の同一事業所で、1日に10人以上が感染した事例は今回が初めてとなる。また現在、一部の社員が検査結果を待っている状態であるため、感染者数はより増える可能性がある。





サムスン電子R5ビルAタワーは、感染者が発生したフロアを2週間、閉鎖する予定だ。この間、同フロアに勤務するスタッフは自宅勤務となる。防疫当局は現場を訪れ、疫学調査を実施中だ。

R5ビルはモバイル関連の研究開発(R&D)人員が勤務する「モバイル研究所」で、生産ラインとの直接的な関係はない。サムスン電子の関係者は「感染者が発生したのは研究施設で、生産に支障はないだろう。今後の措置は、防疫当局の指針に従う予定」と話している。

これに先立ち昨年11月にも水原事業所R5ビルの同フロアで、無線事業部の社員計7人の感染が確認されたことがある。このほか全国のサムスン電子事業所で、大小の感染が散発的に発生している。

サムスン電子は7月27日から水原事業所をはじめ、クミ(亀尾)やクァンジュ(光州)など社内に付属の医療施設がある事業所で自主的に米ファイザー製のワクチンを接種している。接種対象者は18~59歳の社員と、同社に常駐している協力会社の社員だ。2回目の接種は今月25日から始まる。

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