韓国サムスン電子がベトナム南部ホーチミン市に置く家電工場の稼働率は、約30%まで低下している。同市が23日から市民の移動・外出規制を強化したことで、従業員の確保に苦心しているためだ。ファイナンシャルニュースなどが伝えた。

 同社は現在、ホーチミン工場内に臨時宿泊施設を設置し、工場稼働を維持している。工場にとどまり生産活動に従事しているのは全従業員7,000人のうち2,000人にとどまっているという。





ベトナム2-3 ホーチミン工場の昨年の売上高は6兆2,731億ウォン(約5,900億円)で、同工場が停止した場合の1日あたりの損失額は約171億ウォンとなる。記録的な寒波と大雪による電力不足で今年2中旬~3月に稼働を停止した、米テキサス州オースティン工場の1日あたり損失額100億ウォンを上回る規模となる。

 サムスン電子の担当者は「社会隔離措置が工場稼働に影響している」と認めた上で、「生産が完全に中断する状況まではいかないだろう」との見方を示した。市全体が閉鎖となっても、都市の基本的な機能を維持するため最小限の物流までは止めないと見込んでいる。

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