中国コンパニオン中国パネル最大手の京東方科技集団(BOE)が30日発表した2021年1~6月期の純利益は127億元(約2200億円)と前年同期の約11倍だった。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅での勤務や学習が広がり、パネルの需要が急増し、採算性も向上した。

売上高は89%増の1072億元だった。地域別では、全体の約半分を占める中国大陸向けが78%増の494億元、アジア向けが89%増の440億元、米州向けも約3倍の100億元に達した。





BOEは同日、北京市政府系で半導体を製造する北京燕東微電子に10億元を出資し、発行済み株式の9%を握る大株主になることも発表した。米中対立の先鋭化により、習近平(シー・ジンピン)指導部が半導体産業の強化を国内企業に指示していることに対応した施策とみられる。

このほか、山東省青島市の国有企業などと共同で、液晶パネルモジュールを組み立てる新会社を設立することも決めた。スマートフォンなど向けで、投資総額は合計81億元。BOEは新会社に65%出資する。工場の建設には約1年半の時間を要するとしている。

BOEは北京市政府系企業が出資するパネル大手。20年に大型液晶パネルの出荷額で韓国LGディスプレーを抜き、世界首位に立った。20年には中国電子信息産業集団(CEC)グループが保有する液晶パネル工場2カ所の買収を発表し、生産能力の拡大を急いでいる。

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