発光ダイオード(LED)大手の日亜化学工業(徳島県阿南市)は、単位面積当たりの光出力を同社従来品の約3倍に高めた殺菌用深紫外線LEDの量産を始めた。
サイズは3.5ミリ角で従来の4分の1。長崎大学などの実験で、空気中の新型コロナウイルスの生存率を5%以下に抑える効果を確認した。





量産するのはピーク波長が280ナノ(ナノは10億分の1)メートルの深紫外線。約2ワットの電力から生まれる光出力は62ミリワットと、従来品より1割弱い。だがサイズが4分の1と小さい分、同じ面積でもより高密度にチップを敷設でき、高い殺菌効果が期待できる。

長崎大によると、飛沫状のコロナウイルスを深紫外線LEDの照射エリアに1回通過させる実験で、95%以上の不活化効果を確認した。日立造船がこのほど売り出した業務用の空間除菌機に主力部品として組み込まれた。病院などの医療機関や公共施設などへの普及を目指す。

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