富士フイルムは30日、半導体材料やテレビやスマホ向けディスプレー材料などの高機能材料事業を推進するため、高機能材料戦略本部を新設すると発表した。10月1日付で発足し、製品ごとに分かれている事業部を横断的に束ねて高機能材料ビジネス全体の成長を狙う。





これまでは半導体材料などのエレクトロニクスマテリアルズ事業部やテレビやスマホなどの液晶や有機ELディスプレー向け材料のディスプレイ材料事業部、データ保存用の磁気テープの記録メディア事業部など製品ごとに5つの事業部に分かれていた。新設する高機能材料戦略本部は5つの事業部をまとめて事業全体での成長に向けた戦略の立案や実行を担う。

富士フイルムは医療機器やバイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)などヘルスケア分野に加えて、高機能材料を成長の柱に据えている。特に高速通信規格「5G」の普及などで需要が拡大する半導体向け材料には、2024年3月期までの3年間で過去3年間比で4割増となる700億円を投資する計画を掲げるなど注力している。専門組織の設立で事業成長の加速を狙う。

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