Appleは2021年第4四半期決算(7〜9月)を発表した。売上高は834億ドルと、前年同期比29%増、同社の第4四半期としては過去最高の売上高となった。  

特にiPhoneは389億ドルで、前年同期の264億ドルから47%増。しかし2020年はiPhoneの発売が1カ月ずれ込んだ影響から、売上高が伸び悩んだ経緯がある。2021年はこれまで、iPhoneの売上高が上振れして推移してきた。そうした中でも5割以下の増加に留まった点は、半導体不足などに起因する製造抑制の影響を受けていると見られる。  

今後、特にiPadの製造にも影響が大きくなることを電話会議で指摘しており、次の四半期では成長を見込んでいないとしている。品薄状態が長引くことも考えられる。





そのほかiPhoneやMacについても半導体不足の影響により、売上高への影響がより強くなる可能性がある。ただし、「成長が抑制される」ことの予測であって、好調が続くことは織り込んでいるとみられる。

 MacはApple Siliconの投入効果が持続しており、iPhoneに次ぐ製品カテゴリの地位を維持している。iPadも伸びているが、それ以上に成長を見せているのがウェアラブル・ホーム・アクセサリ部門だ。パンデミック以降、Apple WatchやAirPodsへのニーズが高まっており、AirPodsについては、新デザインの第3世代を投入したばかりとあって今後も成長を続けていくと期待できる。

 サービス部門も堅調な成長を見せているが、テコ入れ策も見られた。Apple MusicはSiriからの選曲などに機能を制限する「Apple Music Voice Plan」を発表し、日本では月額480円で提供されることとなった。低価格版を投入し、溝を開けられつつあるSpotifyに追いつきたい考えだ。

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