20800024122021000000-2テレビに使う大型有機ELパネル価格の下落が加速している。指標品の10~12月の大口価格は7~9月に比べ4~5%ほど安い。パネルメーカーの量産が進み、2年で2割ほど下がった。テレビ価格にも波及し店頭では55型の有機ELテレビが25万円を切るなど値ごろ感が広がってきた。年末商戦でも関心が高まっているようだ。

有機ELパネル価格は、四半期ごとにパネルメーカーとテレビメーカーが交渉して決める場合が多い。10~12月の大口価格は、大型の65型品が7~9月に比べて35ドル(4%)ほど安い1枚805ドル前後。流通量の多い55型品も、同25ドル(5%)安の1枚475ドル前後となった。下落は2四半期連続。

もともと量産効果で2020年から下落基調が続いていたが、巣ごもり消費を背景とした液晶パネル価格の高騰につられて、21年4~6月には約3年ぶりに上昇。メーカーがシェア拡大を狙ったことで7~9月に下落に転じ、10~12月は下げ幅を拡大した。





有機ELテレビは深みのある黒の色合いを表現でき明暗が際立った映像を楽しめる。調査会社のBCN(東京・千代田)によると、薄型テレビ市場の有機ELテレビのシェアは11月時点で11.6%で、残りは液晶が占める。

米調査会社DSCCの田村喜男アジア代表は「パネル価格は下落傾向が続く見込み」とみる。大型テレビ向けで大半のシェアを握る韓国LGディスプレー(LGD)が有機ELの普及を目指し量産を進めているためだ。

LGDは20年から55型などに使う大型テレビ向け「第8.5世代(2200ミリ×2500ミリ)」の量産を中国・広州市で始めた。生産を段階的に増やしており、DSCCによると20年は年間450万枚だった世界の有機ELパネル出荷枚数は足元では7割増の同750万枚に増えている。田村氏は「22年は同1050万枚を見込む」とみる。

主要部材の有機ELパネル価格の下落により、有機ELテレビの値下がりが加速している。

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