コロナ禍で、医療関係者の感染防止につながる「リモート診療」に注目が集まる中、山形大学と山形市のIT企業は、患者の顔色などをよりリアルに再現できるリモート診療システムを製造・販売する会社の設立を7日、正式に発表しました。

これは、ともに山形大学の所属で「有機EL」を研究する城戸淳二教授と、起業家教育を手がける部署の三宅裕介リエゾンアドバイザ−、それに、山形市のIT企業「YCC情報システム」が7日、山形大学で共同で記者会見を行い発表しました。





新たな会社「アイメディコ」は近く設立され、米沢市にある山形大学工学部にオフィスを設け、「有機EL」の照明とディスプレイを使ったリモート診療システムの製造と販売を行います。

このシステムの最大の特徴はリアルな色を再現できる点で、酒田市の飛島と酒田市内の医療機関を結んで去年10月から運用を始めたところ、現場の医師や看護師などからは患者の顔色などが対面で診察する場合と遜色ないとの声が寄せられ、起業に踏み切ったということです。

この会社では、今後はセンサーやAIを活用して聴診器の音をデータ化したり、小型カメラでのどの奥の映像も送れるようにするなどシステムの改良にも取り組むことにしていて、年間売り上げを5年後までに5億円にすることを目指すとしています。

代表取締役を務める予定の三宅さんは「地域医療は全国的に大きな課題を抱えているので、このシステムで地域医療のモデルケースをつくり、全国に広めていきたい」と話していました。

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