01top_2台湾経済日報によると、消費者向け電子製品の新型コロナウイルス特需が終了し、電子業界の景気が低迷する中、液晶ディスプレイ(LCD)ドライバIC業界で、幹部の減給に続き、来年の春節(旧正月、2023年は1月22日)までに人員を削減する計画のようだ。
液晶パネル市況悪化の影響は、友達光電(AUO)や群創光電(イノラックス)から、川上のドライバICメーカーまで広がっている。

ドライバIC業界は、新型コロナ流行でテレビやノートPCがよく売れた過去2年、人員採用を拡大し、大幅な賃上げを実施していた。今年は新型コロナ特需が終わり、液晶パネル市況が悪化、オファー価格が大幅に下落し、ドライバICメーカーも在庫消化に追われている。





Q3減収減益

 ドライバIC最大手、聯詠科技(ノバテック・マイクロエレクトロニクス)は、第3四半期(7〜9月)の連結売上高が195億6400万台湾元(約900億円)で前期比37.8%減少、前年同期比48.9%減少した。純利益は43億500万元で、前期比49.2%減少、前年同期比64.9%減少した。

 鴻海精密工業傘下のドライバICメーカー、天鈺科技(フィティパワー・インテグレーテッド・テクノロジー)は、第3四半期の連結売上高は41億9200万元で、前期比22.3%減少、前年同期比37.4%減少した。純利益は4億7200万元で、前期比46.8%減少、前年同期比77.2%減少した。

 天鈺科技の林永杰・董事長は、第4四半期(10〜12月)はテレビ向け製品の緊急受注が入ったが、他の製品は在庫調整が続いていると語った。オファー価格は、調整局面が続いているものの、深刻な時期は過ぎたと話した。

 ノートPC用タッチパッドモジュールとタッチスクリーンIC設計の世界最大手、義隆電子(ELANマイクロエレクトロニクス)が3日、ファウンドリーと3年の長期契約(LTA)を解除すると発表したことに関連し、違約金を支払ってファウンドリーとの長期契約(LTA)を解除するかと問われ、林・董事長は、どんな可能性もあり得ると答えた。

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