00AUO_2人材紹介会社によると、液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)友達光電(AUO)が今年、外国人労働者それぞれ100人以上を、契約期間終了後に契約を更新せず、帰国させている。
また、スマートフォンやタブレット端末向けのTDDI(タッチコントローラーとディスプレイドライバの統合)IC大手、敦泰電子(フォーカルテック・システムズ)は11日、研究開発(R&D)以外の従業員を10〜13%削減し、ミドルクラス以上の幹部は減給すると発表した。
パネル景気低迷で、人員削減が始まっている。14日付経済日報などが報じた。

イノラックスとAUOは13日、新型コロナウイルス水際対策の大幅緩和後、契約期間が終了し、帰国した外国人労働者が多いと説明した。人数は明かさなかった。





 イノラックスは、外国人労働者を新たに雇い入れるのは2023年になると指摘した。今年は政府が外国人労働者の受け入れを解禁したものの、総量制限があり、同社のように100人単位で雇い入れている企業には、十分な人数が割り当てられないと指摘した。

 人材紹介会社は、21年はパネル景気が良く、外国人労働者を追加で雇い入れたり、契約期間を延長したりしていたが、今年は景気が急激に悪化し、外国人労働者の契約を更新せずに順次帰国させており、形を変えた人員削減だと指摘した。

ITパネル、週休3日か

 イノラックスは引き続き、台湾籍の従業員に対し、休暇取得を奨励し、12月と23年1月の連休に合わせて休暇を2日取得するよう呼び掛けている。

 観測によると、IT(情報技術)製品用パネル工場は稼働率が大幅に低下しており、週4日勤務・週休3日を開始したようだ。

フォーカルテック、Q3赤字転落

 フォーカルテックの第3四半期の連結売上高は23億7000万台湾元(約106億円)で、前期比28.8%減少、前年同期比62.2%減少した。スマホやタブレット向けTDDIの在庫の評価損など25億元の損失計上が響き、粗利益はマイナス19億9900万元、営業損失は29億5400万元、純損失は27億7000万元と、赤字に転落した。

 胡正大・董事長は、最悪の時期は過ぎたが、不確実要素が多く、楽観できない状況だと説明した。

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