台湾の電子機器受託生産大手、鴻海精密工業は、米アップルのワイヤレスイヤホン「エアポッド」の製造を受託し、インドでエアポッド工場の建設を計画している。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。

エアポッドの生産は中国の複数のサプライヤーが手掛けており、鴻海が受託するのは初めて。同社はアップルのスマートフォン「iPhone」の約7割を生産している。

 関係筋は、鴻海がインド南部テランガナ州に2億ドル以上を投じてエアポッド工場を建設すると語った。受託生産額は不明。
 アップル側からインドに生産拠点を置くよう要請があったという。





鴻海の子会社、鴻騰精密科技は今年後半に工場建設を開始する計画で、早ければ2024年末までに生産を始める方針。

アップルとその主要サプライヤーは中国以外に生産拠点をシフトさせている。鴻海が中国国内で運営する最大のiPhone工場は昨年、厳しい新型コロナウイルス規制で生産に混乱が生じた。米中貿易摩擦による事業への悪影響回避も念頭にある。

鴻海は15日、顧客のニーズに応え、生産の中国依存を低下させるために中国以外で投資を拡大する方針を表明していた。

鴻海の受託生産計画が、現在エアポッドを供給している立訊精密工業(ラックスシェア)などのサプライヤーに影響するかどうかは不明。

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