Screenshot 2023-04-28 06.54.59相変わらずの似通った論調とオリジナリティの無い考察だけど、端的にまとめているので成り行きの全体像を知りたい方は一読する価値があるかも...---管理人

アメリカのラスベガスで毎年1月に開催されるIT見本市「CES」。2023年は韓国・サムスン電子が77型の大型有機ELディスプレーパネルを展示した。大型ディスプレーで圧倒的シェアを握ってきた韓国・LG電子を猛追する存在なだけに会場の注目を集めていた。
スマートフォンなどに続いてテレビ市場においても、有機ELディスプレーは、これから普及期を迎えると予想される。本来なら、そこに日本メーカーも加わって”三つどもえの戦い”になっていてもおかしくなかった。

だが、日本メーカーがいま直面しているのは衰退の危機だ。 3月27日、有機ELディスプレー専業メーカーのJOLED(ジェイオーレッド)が民事再生法の適用を申請し破綻した。大株主は累積で1390億円を投融資し株式56%超を持つ官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)。負債総額は337億円と見込まれる。








JOLEDは2015年にパナソニックとソニーの有機EL事業を統合して発足。INCJや液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)などが出資する国策企業としてスタートした。社名にあるOLEDは有機ELの別称。「印刷方式」と呼ばれる製造技術で量産する、世界で唯一のメーカーだった。

発足当時はJDIが子会社化する方針だったが、両社の経営悪化で空中分解。直近の業績である2022年3月期も売上高56億円、営業赤字211億円と経営は火の車だった。JOLEDはなぜ破綻へ追い込まれたのか。

「会社発足時から期待はしていたが、厳しいとも思っていた」。有機EL開発の第一人者である山形大学の城戸淳二教授はそう指摘する。

2015年当時は印刷方式で製造する有機EL素子の寿命が短く、製品化しても長持ちしないことが懸念されていた。一方で量産技術を確立した「蒸着方式」と呼ばれる生産技術は、ソニーが保有していた。だがJOLEDは、パナソニックが手がけてきた印刷方式で差別化することに懸けた。
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有機EL研究概論 革新的イノベーションを生んだ科学と技術 [ 筒井 哲夫 ]

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