黒字を確保するのは07年度以来、8年ぶり。品田正弘テレビ事業部長が4Kテレビの新製品発表会の席上、15年度の同事業の収益について「ほぼ(収支均衡を目指した)もくろみ通りに近いところで着地できる予定だ」と語った。
テレビ事業の収益改善には、中国生産からの撤退など構造改革の成果に加え、高精細の4Kテレビの販売増が寄与した。
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株も為替も想定外が続くニッポン経済にあって、経営トップたちがなによりも「読めない」と頭を抱えているのが最近の消費者行動である。 新商品に熱中したかと思ったら、次の瞬間には別の新商品へと殺到する。 日本のGDPの6割を占める巨大な購買力を持つ消費者のそうした想定外の行動が、大手企業の「生死」に直結するようになり、経営者たちは頭を抱え出した。
パナソニック幹部が言う。
「昨年から4Kテレビがバカ売れするテレビブームが起きています。しかも、テレビは1万円以下にまで買い叩かれる格安商品となっていたのが、いまは10万~40万円の高価格帯から売れていく。うちは昨年5月から販売している『ビエラ』の新シリーズがヒットしていて、今年度のテレビ事業はリーマン・ショック時から8年ぶりに黒字化する見通しも立ってきた」
訪問した京畿道水原市のサムスン電子デジタルシティ内の映像ディスプレー研究所(R4)2階にある社内ベンチャー「クリエイティブラボ(Cラボ)」は騒々しかった。ここは過去10年(2006-2015年)間グローバル市場1位を守ってきたサムスンテレビが、今後10年間、神話を続けていくために設置したところだ。奇抜なアイデアを持つ職員がチーム員だ。このチームに与えられた任務は「従来のテレビではなく新しいテレビを作る」ことだ。
芝のテレ東ビ事業は、構造改革の対象になるとは予想していたものの、まさか、ここまでの大規模な再編の対象になるとは思ってもみなかった。
ここ数年のテレビ市場を取り巻く環境の急激な変化を象徴するものであり、まさに業界再編の最終コーナーに差し掛かった出来事だといってもいいだろう。
シャープのテレビ事業は、2015年に、欧米市場における自社ブランドによる事業からは撤退。海外では、シャープブランドを供与するビジネスを展開している。日本においては、栃木県・矢板でのテレビ生産を続けることを強調してみせるが、テレビの出荷台数は2015年度見通しで590万台という規模に留まる。前年実績の703万台に対して、16%減と絞り込むとともに、付加価値モデルへのシフトを鮮明にする。
Bajarin氏は、「4Kテレビは価格が下がり需要が伸びているため、CES 2016では数多く展示される見通しだ」と予想する。O’Donnell氏も、「4Kは技術的な目新しさはないが、市場は発展し続けている」と語っている。
CES 2016では、8Kテレビもお目見えすると予想される。ただし、8K市場が本格化するのは早くても5年後になるとみられる。2020年に開催される東京オリンピックは8Kで放送される可能性もあるが、そうなれば、8Kテレビの需要に弾みがつくと考えられる。
December 03, 2015 01:00
シャープは、液晶テレビ「AQUOS」の開発・生産拠点である栃木工場を報道関係者に公開した。
シャープ栃木工場は1968年にカラーテレビの専門工場として操業を開始。総敷地面積は東京ドームの約7倍となる326,300平方メートル(約10万坪)を誇る。
同工場の住所がシャープ創業者の早川徳次氏の名字と同じ「早川町」となっているように、矢板市にとっても、シャープ栃木工場が重要な拠点であることがわかる。
October 20, 2015 06:23
巷の家電量販店などでは、すでに高画質を売りにした「4Kテレビ」のラインアップが増えているが、シャープは4K映像をさらに高精細に映し出せるテレビや、日本メーカー初の発売(10月30日)となる商業用8Kモニターを大々的に展示した。
しかし、テレビの買い替えを検討している人にとってみたら、「そもそも4Kテレビだって本当に必要なのか」「8Kテレビが出るなら購入を待ったほうがいいのか」「家庭用8Kテレビの値段はどのくらいになるのか」といった疑問が次々に沸いてくるのではなかろうか。
アップルはiPhone 6sシリーズやiPad Proをリリースしたイベントで、新型Apple TVをリリースした。発表する際、「未来のテレビはアプリだ」と宣言したティム・クックCEO。新製品の目玉は音声アシスタントSiriのサポートと、App Storeの対応だ。
発売は2015年10月下旬を予定しており、タッチアンドトライもあまり充分な時間を取ることができなかったが、その使用感と今後について考える。
これまでアップル製品では、ややメインストリームから外れた存在だった「Apple TV」も、今回の発表で主役級に格上げされた。
見た目は、これまでのApple TVの高さだけ増したような形なのだが、できることがまったく違う。キモはSiri Remoteと名付けられた新しいリモコンだ。このリモコンを使うことでiPhoneで慣れ親しんだタッチ操作がテレビにやってくる。
アップルのコンテント・プロダクションへの参入が、Netflix(ネットフリックス)の株主達を恐怖に陥れている。
ネットフリックスの株価は、ここ数カ月間だけでも20%低下するなど、売られが続けている。中国市場が弱体化し、先行きが見えなくなっていることから、ネットフリックスのように成長中の不安定な企業に与えたダメージは大きい。それに加え、アップルが専用ビデオ・プログラムを開発中というニュースは、ネットフリックスを筆頭とする同業者にとって、大きな脅威となりかねない。アップルの映像ストリーミング業界への参入は、ネットフリックスを市場から追い出してしまう結果になるのだろうか?
2014年末ぐらいから北米におけるソニー製テレビの売り上げが急伸しているという情報が入りはじめ、当初は戸惑った記憶がある。大型テレビの4K化という流れの中、ソニーがテレビを売りやすい環境にはなっていたものの、当のソニーは高付加価値モデルにフォーカスし、「数より収益性」という方針を打ち出していた。とてもではないが、売り上げ台数が急伸するとは思えない。
トレンドが来年(2016年)ころから変わるかもしれない。欧州市場で大きな比重を占める(日本以外の)テレビメーカーの幹部が、筆者にこう言った。「もう曲面はおしまいです。われわれは来年以降、フラットに戻ります」。ここにきて消費者の動向がはっきりしてきたという。
今、液晶テレビの販売が好調らしい。BCNの調査によると、2015年4月以降、販売台数・金額において3月までの低調ぶりとは明らかに異なる躍進 を続けているという。また、JEITA(電子情報技術産業協会)の2015年国内出荷統計では、3、4月に前年同期を超える出荷実績を残している。
本特集では4Kや8Kテレビ、今後登場する新しい規格「HDR」なども含めて、薄型テレビの動作の仕組み、技術的な部分をわかりやすく解説する。自分にとって4Kや8Kテレビが必要なのか、どの時点で買い換えを考えればいいかが判断できるようになるだろう。
現在の液晶テレビに採用されている液晶パネルは、大まかに「VA」方式と「IPS」方式の2種類がある。両者はどっちが良くてどっちが劣る、ということではなく、それぞれの動作原理に起因する一長一短の部分がある。Move to "液晶テレビにはVA方式とIPS方式の2種類がある"
テレビメーカーが、開発プラットフォームのOSを置き換えつつあるのは、ご存じの通りである。今回は「Firefox OS」を採用するパナソニックを採り上げる。Move to full article "なぜテレビにFirefox OS? をパナソニックに聞く"
世界ではじめてFirefox OSを採用したテレビである「VIERA CX800/CX700シリーズ」は、すでに5月末から発売が始まっており、モダンOS搭載テレビとしては先陣を切る形になっている。 パナソニックはなぜOSを置き換えたのだろうか。そして、Firefox OSを選んだ理由はどこにあるのだろうか? パナソニック・アプライアンス社 テレビ事業部 事業開発部 部長の池田浩幸氏に話を聞いた。
液晶テレビのCMや家電量販店のテレビ売り場で最近よく見かけるのが「4K」。フルハイビジョン(約207万画素)の4倍となる解像度(約829万画素)の高精細映像による次世代の映像フォーマットのことだ。新しく大画面テレビを購入する人の多くが、4Kテレビを選んでいるといわれる。総務省が策定したロードマップに沿えば、4Kは今後、2020年の東京オリンピック開催に向けて、CS放送やBS放送、ケーブルテレビ、IPTVなどへ順次広がっていく予定だ。Move to full article