Flat Panel TV and Display World-2....液晶/有機EL・業界・動向

液晶・有機EL・プラズマ、FPD業界・パネルメーカー・関連企業情報を掲載。当ブログで激しい市場動向に追随!--Since Nov.2004

R_研究開発

吉澤 篤 名誉教授が「2023年度日本液晶学会 功績賞」を受賞--弘前大学

2023_yoshizawa_ekisyogakkai弘前大学の元企画担当理事・副学長 吉澤 篤 名誉教授が「2023年度日本液晶学会 功績賞」を受賞し、その授賞式が2023(令和5)年9月12日(火)に東京理科大学にて開催されました。

本賞は、日本液晶学会の発展に指導的な役割を果たすとともに、液晶に関する科学および技術の基礎的研究およびその実際的応用に対し特に顕著な貢献をした個人に授与されるもので、吉澤 名誉教授は「液晶材料の合成と物性評価、液晶性材料の機能開発などに関する研究において顕著な業績を残したこと」などが高く評価されました。





続きを読む

小野浩司教授が、日本液晶学会業績賞を受賞--長岡技術科学大学

電気電子情報系・小野浩司教授が、日本液晶学会業績賞を受賞しました。 本賞は、液晶に関する科学および技術の基礎的研究において特に優れた業績を挙げ、学術あるいは産業の発展に貢献した者に贈られるものです。
受賞の対象となったのは「液晶の高度光配向技術を用いた幾何学位相素子創成と偏光フォトニクスへの展開」です。表彰式は9月12日東京理科大学において行われました。





続きを読む

秘密主義から脱却して共創へ、パナソニックHDが社外向けの技術展示会を初開催

パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)は2023年9月12日、脱炭素実現や人々の暮らし支援といった領域での研究開発の取り組みを解説する技術展示会「Panasonic Corporate R&D Technology Forum 2023」の開催発表会を開いた。同展示会は「Panasonic XC KADOMA」(大阪府門真市)で同月13~14日にかけて実施する。

「100年間最先端」目指す研究開発の新棟も竣工予定  
展示ではAI(人工知能)やロボティクス、通信に加えて、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなどの領域で、パナソニックHDが研究開発を進める技術などを全26テーマに分けて紹介する。技術開発動向に加えて、同社の知財活動の取り組みなども展示する。  

これまでパナソニックグループは同様の技術展示会を自社内でクローズドに実施しており、対外的にオープンな形で開催するのは今回が初めてだ。その背景について、パナソニックHD 執行役員 グループCTOの小川立夫氏は「例えばサーキュラーエコノミーを取ってみても、バリューチェーンの上流から下流まで全ての事業を当社だけで担えるわけではない。エネルギー関連の領域も同じだ。秘密主義から抜け出して、早期にパートナーとなり得る企業と共創する必要があると考えて、今回初めて挑戦することにした」と説明した。





続きを読む

サムスン 研究開発分野で初めて国内で外国人採用

サムスングループは、研究開発分野で優秀な人材を確保するため、初めて韓国国内で外国人を採用します。
サムスン電子、サムスンディスプレー、サムスンSDIの3社は28日、研究開発分野で働く外国人の採用を実施すると発表しました。

サムスングループが、海外支社ではなく、韓国国内で働く外国人を採用するのは、初めてです。
対象は、大卒、あるいは来年2月に大学を卒業する予定で、韓国語能力試験の3級以上に合格している外国人です。





続きを読む

トンネル接合によるRGBフルカラーμLEDアレイを開発

230822meijo01名城大学理工学部材料機能工学科の岩谷素顕教授と竹内哲也教授、上山智教授のグループは2023年8月、サウジアラビアKAUST(King Abdullah University of Science and Technology)の大川和宏教授グループと共同で、「トンネル接合による積層型GaInN(窒化インジウムガリウム)系モノリシック型RGBフルカラーμLEDアレイ」を開発したと発表した。
高精細かつ高輝度のディスプレイを実現できることから、メタバースなどの用途に向ける。





続きを読む

​サムスンディスプレイ、「IMID 2023」に参加···次世代技術研究成果の発表

サムスンディスプレイが23日から25日まで釜山BEXCOで開かれる第23回目の国際情報ディスプレイ学術大会(International Meeting on Information Display、以下IMID)に参加し、超格差技術を誇る。

IMIDは毎年韓国で開かれる世界的なディスプレイ学術大会だ。 サムスンディスプレイは今年、マイクロディスプレー、AIなど次世代技術関連参加企業の中で最も多い60件余りの論文を発表し、最新研究成果を共有する。





続きを読む

シャープがSIDで論文急増、次世代ディスプレーでは独走

sharp hyo1シャープとその子会社でディスプレー関連事業を担当するシャープディスプレイテクノロジー(SDTC)は、2023年5月に米国で開催されたディスプレー関連技術の国際学会「SID Display Week 2023」(SID)で、計15件の論文を口頭発表した。ポスター発表はしていない。2022年のSIDでもシャープが比較的健闘したように見えたがそれでも計10件。「15件はここ数年では最も多い」(シャープ)という。

SIDへの参加企業の中では、中国BOE Technology Group(京東方科技集団)の口頭発表40件、ポスター発表40件、韓国Samsung Displayなどサムスングループの口頭発表22件、ポスター発表21件に次ぐ結果となった。





続きを読む

常識破りの“常温常圧超電導体”発見か? Science誌「事実ならノーベル賞モノの大発見」

Screenshot 2023-07-30 17.49.54 「常温常圧で超電導性を示す物質を合成した」とする論文が韓国の研究チームによって7月22日に公開され、話題になっている。同論文は査読前だが、科学雑誌「Science」も「事実なら即ノーベル賞モノの大発見」と期待感を示している。

発表された論文のタイトルは「初の常温常圧超電導体」。研究チームは、銅を添加した鉛ベースの合成物質「LK-99」を開発。LK-99は常温かつ常圧であれば超電導性を維持でき、水が沸騰する温度以上(127度まで)でも超電導性を示すという。





続きを読む

韓国の研究開発投資、半分はサムスン電子

韓国で研究開発(R&D)に最も多額の投資を行った企業はサムスン電子で、同国の研究開発投資全体の約半分を占めていることが分かった。特定企業への過度な偏りを改善すべきとの指摘が聞かれる。

 全国経済人連合会(全経連)が25日発表した「研究開発投資上位2500社のグローバル企業」(2021年末時点)の分析結果によると、韓国で研究開発投資がトップのサムスン電子による投資額は韓国の研究開発投資全体(377億ドル)の49.1%(185億ドル)に達した。





続きを読む

10倍割れにくい「ライオンガラス」開発、「ゴリラガラス」生みの親が発表。CO2排出も削減

Screenshot 2023-07-13 09.22.00ペンシルベニア州立大学の研究チームが、通常のガラスに比べ表面の損傷に対する耐性が10倍も高く、しかも製造に必要なエネルギーが大幅に少ない新しいガラス材料「LionGlass」を開発しました。

窓ガラスやコップなどに使われる一般的なガラスはソーダ石灰ガラスと呼ばれ、石英、ソーダ灰、石灰石といった主原料を溶解して作られます。しかし、ソーダ灰を構成する炭酸ナトリウムや石灰石の炭酸カルシウムは、いずれも溶解する際にCO2を空気中に放出します。またこの加熱プロセスには最高1500°Cにも達する炉が必要であり、プロセス全体が大量のエネルギーを消費し、またCO2を排出します。

今回の研究では、ガラスを製造する際に炭酸ナトリウムや炭酸カルシウムといった材料の使用をなくして、代わりに酸化アルミニウムや鉄化合物を加えました。そうしてできあがったその新しいガラス素材は、非常に高い強度を備えていました。





続きを読む

液晶パネル材料で熱中症予防? 20分間握ると…シャープが検証

Screenshot 2023-07-12 09.30.09液晶パネルの材料が熱中症対策に役立つか――。今年もやってきた酷暑下での部活動中の熱中症リスクを軽減しようと、シャープなどは11日、東京都内の公立中学校でユニークな対策の検証を始めた。教育現場の熱中症は年間約5000件に上るといい、効果的な対策につながるか注目だ。

 熱中症は、脳や臓器など体内の「深部体温」の上昇に起因することが多い。このため、検証では運動前に手のひらを冷やして深部体温を下げる「プレクーリング」という手法を用いて、効果を見極める。





続きを読む

すごかった液晶大国日本、商用化のきっかけは「電卓戦争」

Screenshot 2023-07-12 09.06.27液晶ディスプレー(LCD)と聞くと、どのような製品を思い浮かべるだろうか。例えば、テレビやパソコンのモニター、スマートフォンの画面であろうか。

では、LCDが国内で初めて商用化した製品とはいったい何だったのか。
答えは「電卓」だ。電卓こそが、ディスプレー製品の元祖なのだという。

液晶電卓が身の回りにあふれていた時代をご存じの読者の方からは「そんなことも知らないのか」とお叱りを受けそうだが、アラサーの筆者には、この答えは新鮮だった。





続きを読む

ディスプレイ技術世界1位復活へ、未来ディスプレイ民間協議体を新設--韓国

6月14日、韓国政府は、科学技術情報通信部(MSIT)の主導で、未来ディスプレイ民官協力体の設立式を開いた。MSITのイ・ジョンホ(Lee Jong-ho)長官は、「今まで韓国は民間企業のおかげで、ディスプレイ分野で世界市場シェア1位を保ってきたが、2021年頃から中国に追い抜かれ2位となった。技術の側面で言うと、韓国が絶対的な優位である有機発光ダイオード(OLED)技術も中国との格差が縮まりつつある。
今日の未来ディスプレイ民官協力体設立式を機に、政府・産業界・学界・研究業界が力を合わせ、世界市場シェア1位を取り戻したい」と述べた。

未来ディスプレイ民官協力体設立式の意義は、民間に頼っていたディスプレイ技術開発が産学研官連携にシフトしたことにある。 政府は、メタバースの実現を可能にするリアリティの高いディスプレイ、次世代フリーフォームディスプレイ、融合・複合ディスプレイの技術開発を中心に、次世代のXR機器の開発を支えるオン-シリコンディスプレイへのR&D支援を集中させるとした。





続きを読む

薄膜中の希土類錯体の発光機構を解明し、高効率・強発光を達成...九州大学

九州大学pc page● 希土類錯体は色再現度の高いディスプレイなどの発光材料への応用が期待されているが、その薄膜中における発光機構が不明なことが新規デバイス開発のボトルネックとなっていた。
● 三価ユウロピウム(Eu(III))錯体を用いた薄膜における発光機構を1兆分の1秒の時間分解能で逐次解析することによって詳細に明らかにした。
● 発光機構を基に薄膜内の光エネルギー移動効率100%、錯体単体と比較して400倍の発光強度を達成した。

 発光性希土類金属錯体は色鮮やかな発光を示すことから、色再現度の高いディスプレイや視認性の高いセンサーなどを実現するための発光材料として期待されています。多くの実用的な発光デバイスは薄膜状であることから、その実現のためには薄膜中における希土類錯体の高効率・強発光を達成することが重要となります。しかし、このような状態における希土類錯体の発光機構が未解明であることが開発のボトルネックとなっていました。





 


続きを読む

ディスプレーの祭典が本格復活、LGとサムスンがOLEDで対決

SID 2023 SSzu1 2023年5月21~26日、ディスプレー技術の学会・展示会「Society for Information Display(SID) Display Week 2023」が、米国ロサンゼルスコンベンションセンターで開催された。Display Weekは、ディスプレー技術の祭典と呼ぶべきもので、最新の技術発表とともに展示が行われ、現時点での最新技術を知る上で有益である。  

今回からオンライン形式でのサービスが無くなってしまった。そのため、あらかじめ綿密に計画を立ててしっかり聴講しないと、重要な発表を聞き逃してしまう恐れがある。発表時間が重なってどうしても参加できなかった発表については、オーサーズインタビューで直接発表者に質問するしかない。そもそもこれが本来の形であり、会場の熱気も感じやすい。大事な発表を聞き逃さぬよう、適度な緊張感を持って会場を移動するのも楽しいものである。筆者はこの形態こそが学会の正しい姿だと思う。





続きを読む

1000時間以上の寿命を示す電気化学発光セルを開発...九州大学

ポイント:
●自発光デバイスはディスプレイを中心とした幅広い用途に使用される
●有機ELよりも単純な素子構造で製造プロセスがシンプルな電気化学発光セルの発光層としてデンドリマーとセル ロース由来電解質を使うことで長寿命化出来ることを発見
● 3原色発光の実現とさらなる長寿命化によって環境にやさしい発光デバイスとなることが期待

電気化学発光セル(LEC)*は構造と作製プロセスのシンプルさから有機EL素子に変わる安価な次世代の照明や表示デバイスへの応用が期待されています。しかし、発光材料と電解質の混合がうまく行かないことなどが原因で素子寿命が短いことなどが課題として挙げられています。

 九州大学 先導物質化学研究所のアルブレヒト建准教授、山岡敬子テクニカルスタッフ、ミュンヘン工科大学シュトラウビングキャンパスのRuben Costa教授、Luca M. Cavinato 博士課程学生らの研究グループは、電解質との混合が良好な新規なデンドリマー型*熱活性化遅延蛍光(TADF)材料*を開発しました。







続きを読む

近大など、フルカラーの円偏光を発生させる発光有機ELを開発

Screenshot 2023-04-17 07.49.01近畿大学(近大)と大阪公立大学(大阪公大)の両者は4月13日、イリジウム錯体を発光材料とする、フルカラー円偏光発光有機ELを開発。この有機ELに外部から磁力を加えることで、3D立体映像を映し出す際に使われる「円偏光」を、赤・緑・青・黄(RGBY)のフルカラーで発生させることに成功したと共同で発表した。

同成果は、近大大学院 総合理工学研究科の北原真穂大学院生、近大 理工学部 応用化学科の今井喜胤教授、大阪公大大学院 工学研究科の八木繁幸教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、有機エレクトロニクス全般を扱う学術誌「Organic Electronics」に掲載された。

円偏光とは、特定の方向に振動し、なおかつらせん状に回転している光のことをいう。円偏光を発する有機ELは、3D表示用有機ディスプレイなどに使用される新技術として注目されている。





続きを読む

有機ELの蒸着プロセスを省電力化する真空蒸着セルを開発

OLED R and DNEDOの「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で、(株)サンリックは、東北大学、山形大学と共同で、有機ELの有機物や金属の薄膜形成に用いる真空蒸着セルの開発を行っており、今般、室温で加工できるタングステン-モリブデン系新合金(新合金)とその単結晶線材化プロセスからなる高性能真空蒸着セルを開発しました。





続きを読む

強誘電性液晶のバルク光起電力効果と分極誘起電界発光

香川大学-的場祐二(2021年度修士修了)、上村忍教授、舟橋正浩教授のグループ(創造工学部材料物質科学コース)は、拡張π電子系を導入した強誘電性液晶のバルク光起電力効果と分極誘起電界発光に関する新しい成果を日本化学会の欧文誌(Bulletin of the Chemical Society of Japan)に発表しました。
論文が優秀論文(Selected Paper)に選出され、論文に関するイラストが同誌のInside coverに採用されました。

 論文題目:Diastereomeric Effect on Bulk Photovoltaic Property and Polarized Electroluminescence in Ferroelectric Liquid Crystals Containing an Extended π-Conjugated Unit

著者:Y. Matoba, S. Uemura, and M. Funahashi,








続きを読む

液晶やLEDより高性能――次世代型フラットディスプレイを実現する「メタサーフェス」技術を開発

meta surf 202303イギリスのノッティンガム・トレント大学およびオーストラリアのニューサウスウェールズ大学キャンベラ校とオーストラリア国立大学の共同研究チームが、人工的に光学特性を制御したメタサーフェスを活用して、液晶ディスプレイよりも薄く高解像度で消費電力も小さい次世代ディスプレイを実現する手法を考案した。

内径100nm以下の微細孔を350nm間隔で配列した、アモルファスシリコンから成るメタサーフェス・ピクセルの光学特性を、ITO(酸化インジウムスズ)透明導電膜の熱光学効果に基づく局所急速加熱によって高速に電子信号制御するもので、液晶を超える次世代型フラットディスプレイに利用できると期待される。

研究成果が、2023年2月22日に『Light: Science and Applications』誌に公開されている。





続きを読む

サムスン電子のR&D、24兆ウォンで史上最大…在庫は1年間で12兆ウォン増

昨年下半期から始まった景気低迷にもかかわらず、サムスン電子の設備投資額と研究開発(R&D)費用が史上最大規模となった。しかし、需要萎縮の影響で在庫資産はおよそ12兆ウォン(約1兆2500億円)増えた。

8日、サムスン電子の2022年事業報告書によると、サムスン電子は昨年、R&D費用として計24兆9292億ウォンを投資した。前年(22兆5965億ウォン)比10.3%増えた数値だ。昨年の営業利益は43兆4000億ウォンで前年比16%減少したが、R&Dにはさらに多くの投資をしたわけだ。売上で研究開発費が占める割合も前年8.1%から8.2%に拡大した。

設備投資も増えた。サムスン電子は昨年、設備投資に53兆1153億ウォンを投入した。前年の48兆2000億ウォンより10.2%増加した規模だ。このうち90.1%の47兆8718億ウォンは半導体事業の新設・増設に投資した。平沢(ピョンテク)第3・4ラインなどメモリー投資が増え、昨年10-12月期だけで18兆7696億ウォンを執行した。





続きを読む

「パワー半導体では青色LEDの時よりももっと社会貢献したい」ノーベル物理学賞受賞者・天野浩が何よりも「人のため」にこだわるそのワケ

2014年、「青色LED」の研究でノーベル物理学賞を受賞した天野浩博士。青色LEDの材料「窒化ガリウム」の可能性をさらに広げ、今度は電気自動車や大容量無線通信技術への活用が期待される「次世代パワー半導体」の開発を進めています。

 前編『「性能はシリコン半導体の10倍以上⁉」青色LEDノーベル物理学受賞者が進める「窒化ガリウム・半導体革命」《電力損失大幅低減》《大容量無線通信》』では、ノーベル物理学賞を受賞した青色LEDの研究において「窒化ガリウム」がどんな役割を果たしたのか、その後の半導体の進化へとつながる経緯を伺いました。





続きを読む

有機EL「再結合」過程観測、大阪公立大などが成功した意義

OLED Osaka Univ大阪公立大学の鐘本勝一教授と日本化学工業などの研究チームは1日、イオン液体材料を使った電気化学発光セル(LEC)がエレクトロ・ルミネッセンス(EL)の過程で生じる電子状態の変化を観測することに成功したと発表した。光吸収スペクトル計測とEL動作を同期して実現した。EL動作のもとになるホールと電子の詳細な動きが確認でき、発光効率を低下させる要因を突き止めることもできると見られる。

 ELは電圧を加えられることで発生する電子と、電子の抜け穴となる正電荷のホールが衝突する再結合反応で発生する。再結合の過程の情報を直接観測する実験手法はなく、手探りで材料の改良が進められている。





続きを読む

太陽電池の発電効率2倍に成功、広島大学が有機半導体を高結晶化

広島大学の山中滉大大学院生と斎藤慎彦助教、尾坂格教授らは、有機太陽電池の2種類の有機半導体材料の結晶化を制御することで発電効率を2倍に向上させた。2種類の材料が相分離し、それぞれが結晶化すると効率が上がった。凝集性の高い分子で混合膜を作るという設計指針が得られた。

 電子を流すn型有機半導体と、正孔を流すp型半導体高分子を組み合わせて8種の混合膜を作製し性能を検証した。p型半導体高分子は剛直な高分子を用いると凝集性が上がり結晶を作る。





続きを読む

santec (株)、液晶偏光回折格子とMEMS技術を利用した光可変減衰器付きコア選択スイッチに関する論文発表

santec株式会社は、液晶偏光回折格子(LCPG)とMEMS技術を利用した光可変減衰器(VOA)機能付きコア選択スイッチ(CSS)に関する論文を、2023年3月6日にOFC 2023で発表します。

 本論文では、液晶偏光回折格子とMEMS技術を利用した光可変減衰器(VOA)機能付きコア選択スイッチ(CSS)を提案し、その原理実証を行いました。試作した19コア-1×8CSSは15Vp-pの印加電圧で最小挿入損失4.7dB、19.5dBの減衰を実現可能であることを確認しました。





続きを読む

高解像度ディスプレイの限界に挑む――MIT、RGBを縦積みにしたフルカラーLEDを開発

Micro LED layered MITマサチューセッツ工科大学(MIT)の技術者たちは、より鮮明で欠陥のないディスプレイを作るための新しい方法を開発した。RGB発光ダイオードを横に並べるのではなく、ダイオードを積み重ねて縦長の多色ピクセルを作るという。

一般的にフルカラーLEDディスプレイは、三原色であるRGBのLEDを一組とし、それぞれのLEDは横並びになっている。近年、ピクセルのサイズは小さくなり、より鮮明で高解像度のデジタルディスプレイを実現できるようになったが、トランジスタと同様に、LEDにも小型化と性能の両立に限界が来ている。この限界は、ARやVRデバイスなどの近距離ディスプレイで特に顕著で、ピクセル密度の制限により、ユーザーがピクセル間のスペースに縞模様を知覚する「スクリーンドア効果」が発生することが知られている。





続きを読む

「完全国産化」も実現可能! 日本発「ペロブスカイト太陽電池」のココがすごい!!

ペロブスカイト太陽電池
発電効率が高く、軽量でかつ曲げることができ、大量生産が可能になればコストも安くなり、原材料は輸入に頼る必要がない。 そんな"イイことずくめ"の次世代太陽電池が今、大きな注目を集めている。
日本発のイノベーション、ペロブスカイト太陽電池の生みの親、桐蔭横浜大学の宮坂 力(みやさか・つとむ)特任教授にお話しを伺った!
2009年に桐蔭横浜大学の宮坂 力教授の研究グループが、ペロブスカイト太陽電池に関する最初の論文を発表。 当初はあまり注目されなかったが、現在では次世代太陽電池の本命として世界各国が研究開発にしのぎを削るまでになり、すでに一部の国では実用化もスタートしているという。
 今後、本格的な実用化が進み、世界で広く普及するようになれば、太陽光発電の活用の幅が大きく広がると期待されている「日本発のイノベーション」なのだ。 この技術の生みの親で、ノーベル化学賞の有力候補にも名前が挙がる先述の宮坂特任教授が語る。





続きを読む

細野秀雄栄誉教授が2022年のエドワード・ライン テクノロジー賞を受賞

IGZO 2023東京工業大学の細野秀雄栄誉教授が2022年のエドワード・ライン テクノロジー賞を受賞しました。

この賞は発明家であり、数多くのノンフィクションの著者であった故エドワード・ライン氏にちなんで1972年に設立されたエドワード・ライン財団が授与する国際賞で、情報工学の基礎に関する研究や開発で大きなインパクトを有する卓越した業績を挙げた研究者を対象としています。
1979年以来、毎年1件の授与があります。
細野栄誉教授の受賞タイトルは「ディスプレイ用金属酸化物薄膜トランジスタの発明」です。
授賞式と記念講演は、コロナのため1年延期され2023年6月にドイツで開催されます。

この賞の過去の受賞者には磁気共鳴イメージングの基本原理を最初に提案したポール・クリスチャン・ラウターバー博士(2003年ノーベル医学・生理学賞)や、有機ELの発明者のチン・タン博士、DFBレーザを発明した本学元学長の末松安晴栄誉教授をはじめ情報科学と工学の分野で著名な人達が名を連ねています。





続きを読む

MIT engineers are making vertical micro-LEDs for next-generation displays and VR goggles

Micro LED layered MITForward-looking: An international team of scientists led by MIT engineers developed a way to make defect-free micro-LED wafers using a vertical approach that could pave the way for a new generation of virtual reality displays.

The vertically stacked micro-LEDs could provide a higher pixel density while being much easier and cheaper to manufacture, making them a boon for virtual reality devices where low pixel density and the annoying "screen door effect" are long-lasting issues.

Traditional displays use light emitting diodes arranged side-by-side, with red, blue and green sub-pixels packed as tightly as possible. Just like with transistors in a CPU, this side-by-side arrangement is quickly reaching its theoretical density limit, forcing researchers to find innovative solutions to keep pushing pixel density higher.





続きを読む

光を99.98%吸収、究極を超えた?「至高の」暗黒シート、産総研など開発

Real black可視光を99.98%以上吸収しほとんど反射しない「至高の暗黒シート」を産業技術総合研究所と量子科学技術研究開発機構の研究グループが開発した。
カシューナッツの殻から抽出したポリフェノール類の「カシューオイル」の樹脂を利用。同じグループが2019年に開発した「究極の」シートを超えた黒さで、耐久性も良く、触れる素材では世界一の黒さとなった。

 反射の少ない黒色材料は装飾や映像、太陽エネルギー利用、光センサーなど多分野で利用され、優れた材料が切望されている。炭素でできた円筒状の物質、カーボンナノチューブでできた材料はあらゆる光を99.9%以上吸収し世界一とされてきたが、触ると壊れてしまい実用が難しかった。





続きを読む

次世代太陽電池「ペロブスカイト」で高光電変換効率と高耐久を両立、京大などが表面処理で新手法

太陽光発電京都大学の若宮淳志教授や英オックスフォード大学のヘンリー・スネイス教授らは、スズ―鉛混合系ペロブスカイト太陽電池の薄膜表面をフラーレンカルボン酸誘導体(CPTA)などを使って処理する手法を開発した。高い耐久性で最高22・7%の光電変換効率と、窒素ガス雰囲気下で2000時間後も96%の出力を保持する高耐久性を実現。安定した材料に変えることで耐久性と、研究の再現性が向上した。





続きを読む

JDI「ホントに透明なディスプレイ」を見た。'23年に20.8型量産へ

JDI 202301ジャパンディスプレイ(以下JDI)は、CESで透明液晶ディスプレイ「Rælclear」(レルクリア)を出展した。展示はデザイン会社・トライポッド・デザインのブース内で行なわれ、サイズの違う2つのディスプレイが公開された。 Rælclearは、他の透明ディスプレイに対しどのような特徴を持つのか?

 詳細について、JDIでRælclearの研究開発を統括する、株式会社ジャパンディスプレイ・R&D本部 主幹研究員の奥山健太郎さんに聞いた。

 ■ Rælclearの特徴は「ガラス並みの透過度」と「面裏活用」

 Rælclearがどんなものか、改めて解説するところから始めよう。 Rælclearは液晶技術を使い、バックライトを背面に敷き詰めることなく前後から透過して見えるよう作られたディスプレイだ。 特徴は、透過度が極めて高いこと。電源をオフにした状態では、各回路まで含めたディスプレイ部の透過度が、2021年出荷の12.3型で84%、新型(詳しくは後述)の20.8型に至っては90%に達している。
 実はこのこと自体が、透明ディスプレイとして大きな差異になっている。





続きを読む

量子ドットデバイスを集積化合成する技術を開発--東北大学

tm_230111tohoku01東北大学大学院工学研究科電子工学専攻の加藤俊顕准教授らによるグループは2023年1月、同大学材料科学高等研究所、電気通信研究所、量子科学拠点(TQA)の大塚朋廣准教授らによるグループと共同で、グラフェン量子ドットデバイスの集積化合成技術を開発したと発表した。同一基板内に複数のデバイスを形成し、その半数以上でクーロンダイヤモンドを観測するなど、大規模集積化の可能性を実証した。

 研究グループはこれまで、2次元シート材料のグラフェンをナノメートル幅のリボン構造(疑似1次元化)にした「グラフェンナノリボン」を集積化合成する技術を独自に開発。この技術を用いて100万本のグラフェンナノリボンを98%の効率で集積化合成することに成功してきた。





続きを読む

粘土のように変形し、高い電気伝導度を示す――エレクトロニクス向けのアモルファス配位高分子物質を発見

conductive material molecule structureシカゴ大学の研究チームが、プラスチックのように製造でき、金属のように電気を伝える材料を発見した。Ni原子を介して複素環式有機硫黄化合物を直鎖状としたアモルファス配位高分子の積層構造であり、高い電気伝導性を示すとともに金属ガラス挙動を示すことで粘土のように自在に変形できる。
従来の導電性高分子と異なり、高温や湿気、酸やアルカリに対して高い安定性を発揮することから、エレクトロニクスに向けた新しい材料分野の可能性を切り拓くと期待される。研究成果が、2022年10月26日の『Nature』誌に公開されている

ノーベル化学賞に輝いた白川英樹博士たちの研究によって、1970年代に導電性高分子が開発され、現在では透明タッチパネルやリチウム電池の電極、有機ELディスプレーなどに広く応用されている。ポリアセチレンのような導電性高分子は、化学ドーピング処理によって自由に動ける電荷キャリアが注入されることで導電性を発揮している。
金属に比べて柔軟性があり製造が容易であるメリットがある一方で、湿気や高温、酸やアルカリに曝されると導電性を喪失するなど、必ずしも充分に安定ではないという問題があり、安定性を向上させた芳香族共役化合物や複素環共役化合物などの開発も進んでいる。





続きを読む

第29回ディスプレイ国際ワークショップ(IDW'22)2022年12月14日~16日 @ 福岡国際会議場

⇒ 第29回ディスプレイ国際ワークショップ(IDW'22): ファイナルプログラム

マイクロLED実用化へまた一歩、東芝が赤色発光強度6倍の透明蛍光体を開発

東芝は2022年12月13日、可視光下では無色透明だが紫外光を当てると強く発光する「透明蛍光体」について、溶解性を高めることで可視光下での透明度を高めるとともに、紫外光を当てたときの赤色発光強度が従来比で6倍となる新規材料を開発したと発表した。現在はサンプル提供可能な状態にある。ミニLED/マイクロLEDディスプレイ用の蛍光体やセキュリティ印刷、紫外光センシングの他、農薬と反応すると消光する特性を利用した残留農薬検出などの用途に向けて2025年の量産を目指す。

 今回新たに開発した透明蛍光体は、東芝が2003年から開発を進めてきた有機蛍光体の設計技術がベースになっている。中でも、3価のEu(ユーロピウム)イオン(以下、Eu(III)イオン)を用いた有機金属錯体は、ポリマーに溶解することで透明化できるとともに高い色純度で発光し、発光スペクトルの色相が蛍光体の濃度や溶解する媒体の性質に依存しない特性を有している。





続きを読む

電子が質量を失って液晶になる物質を発見 -固体内で絡み合う電子が織りなす新物性に期待-

20221207_2_fig理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター 創発物性計測研究チームのクリストファー・J・バトラー 研究員、幸坂 祐生 上級研究員(研究当時、現創発物性計測研究チーム 客員研究員、京都大学大学院 理学研究科 教授)、花栗 哲郎 チームリーダー、名古屋大学大学院 理学研究科 理学専攻 物理科学領域の山川 洋一 講師、大成 誠一郎 准教授、紺谷 浩 教授らの国際共同研究グループは、バリウムとニッケルの硫化物BaNiS2において、質量を持たない電子(ディラック電子[1])とあたかも液晶[2]のように振る舞う電子が共存していることを発見しました。

 本研究成果は、非常に珍しい電子状態であり、全く新しい物性を実現する舞台として期待できます。





続きを読む

円偏光発光液晶材料を開発-キラルなオリゴフェニレンビニレンの円偏光特性と電荷輸送性--香川大学

20221208a本学創造工学部舟橋研究室では、拡張π電子共役系を導入したキラルな二量体型液晶を開発しています。これらの液晶材料は室温でガラス状態を示し、高品位の円偏光発光性と電荷輸送性を示し、将来的には電気励起による円偏光発光LEDや有機半導体レーザーへの応用が期待できます。

研究内容の新規性が評価され、Back coverに採択されました。円偏光発光可能な液晶性半導体は本学創造工学部の舟橋教授のグループが世界に先駆けて開発した材料であり、国際的に高く評価されています。






続きを読む

【研究成果】三原色発光するシリコン量子ドットフィルム―太陽光、高温、高湿への高い耐久性は表面構造が鍵― 広島大学

広島大学1シリコンは太陽電池、またスマートフォンや車の電子部品にも使われ、現代社会の根幹を支える半導体材料です。
一方、シリコンは発光体としての性質はあまり優れてなく、実用化には至っておりません。その理由は、シリコンの発光(赤外線)は肉眼では見えず、また発光効率は0.01%程と低く、発光材料には向いておりませんでした。  

理学研究科の大学院生 藤本啓資 氏(博士課程前期修了)、理学部学生 早川冬馬 氏、自然科学研究支援開発センター(研究開発部門)の齋藤健一教授らの研究グループは、光の三原色(赤・緑・青)で発光するナノシリコン(シリコン量子ドット)溶液の合成、フレキシブルな量子ドットフィルムの作製、更にそれらの加速劣化試験に成功しました。
その結果、赤(34%)、緑(20%)、青(12%)の高い発光効率を示し、特に青色シリコン量子ドットは大変高い耐久性を示し、その高い耐久性の起源は表面構造(シロキサン修飾(※1))にありました。





続きを読む

東京大、純青色発光量子ドットの精密合成に成功

tm_221114tokyo01東京大学大学院理学系研究科化学専攻の中村栄一特別教授らによる研究グループは2022年11月、純青色発光量子ドットを高精度かつ無欠陥で合成し、ディスプレイ発色の国際規格「BT.2020」が定める「純粋な青色(467nm)」に極めて近い発光波長(463nm)を実現したと発表した。

 次世代ディスプレイ技術として、量子ドット(QD)を用いた発光ダイオード(QD-LED)が注目されている。QDは数nmから数十nmの結晶構造をしており、材料や結晶サイズを変えることで容易に発光波長の制御ができるという。

QD材料としてこれまでは、カドミウム(Cd)系が用いられてきた。近年は色純度の高い「ペロブスカイトQD」が注目されている。ただ、ペロブスカイトQD材料でも、赤色と緑色の性能改善は進むが、青色は合成が難しく、安定性も悪いという課題があった。





続きを読む

車載では有機ELより液晶、バックライトLED駆動ICをADIがアピール

クルマに搭載されるディスプレーは数が増える、大画面化する、高解像度化する、高コントラスト化する、さらに機能安全性が求められる。
こうした要求を満たせるディスプレーはスマートフォンで人気上昇中の有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ではなく、依然としてTFT方式液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display:LCD)だ。
こう断言するのは、米Analog Devices(アナログ・デバイセズ、以下、ADI)のSzu-Kang Hsien氏(Senior Director of Product Management)である。





続きを読む

Researchers develop new highly-efficient cyanopyrazine-enhanced fluorophores OLED emitters

Screenshot 2022-10-24 07.25.14Researchers from Russia's Ural Federal University developed a new OLED emitters based on cyanopyrazine-enhanced fluorophores. The presence of cyanogroup substance in the composition of fluorophores significantly increases the efficiency of the OLED emitters. The researchers say that they have modified the pyrazine-based push-pull system with cyanogroup and studied how this affected the photophysical properties of the fluorophores and the performance of OLED devices based on these materials.





続きを読む

科学技術大国 中国が抱える深刻なジレンマ

中国の科学技術力の発展が注目されるが、近年は質の向上も顕著である。文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が発行する『科学技術指標2022』によれば、被引用でトップ層に入る科学論文数(トップ10%補正論文数)の指標において、2000年ごろに世界13位であった中国は、18年から20年の期間平均で米国を抜いて世界1位となった。

科学技術大国から科学技術強国への飛躍を目指す中国  
中国政府は06年に策定した「国家中長期科学技術発展計画綱要(06年~20年)」で国際的な科学論文の被引用件数を20年までに世界5位以内に引き上げることを目指していたが、目標を大幅に上回って最も影響力を有する論文を生み出す科学技術国家となった。

 かかる科学技術力の発展を踏まえて習近平政権第2期(17年)ごろから、中国政府は自らを「科学技術大国」と公言するようになった。他方で興味深いことに、中国政府は自らのことを「科学技術強国」には至っていないとの認識を示している。





続きを読む

豊田中央研究所、世界最高効率10.5%を実現した人工光合成について説明

Screenshot 2022-10-17 06.50.32豊田中央研究所は10月7日、同社が現在取り組んでいる人工光合成に関する説明会を開催した。人工光合成は、植物などで行なわれている光合成を人工的に行なうもの。太陽光エネルギーを使ってCO2が溶けた液体を分解、酸素と水素、そしてなんらかの物質を取り出すことになる。

豊田中研では、ギ酸(HCOOH)に着目。二酸化炭素(CO2)と水素分子(H2)からシンプルに構成されていることから、水素キャリア(運び手)として優れているという。太陽エネルギーを使って、二酸化炭素を取り込むことでカーボンニュートラル社会に貢献し、カーボンニュートラル燃料など合成燃料の製造などに欠かせない水素を取り出すこともできる。

 豊田中研では、このギ酸を作り出す人工光合成システム「MORLIE」を研究開発しており、ギ酸は沸点が水より高い101℃であることから、圧縮水素や沸点がマイナス253℃の液体水素よりも取り扱いが容易だという。





続きを読む

【自動翻訳記事】大型OLEDが新たな時代に突入、未来の技術はどうなる?

38271429122300最近、ジャパンディスプレイ(JDI)が開発した精密金属シールド(FMM)を使用しないOLED技術「eLEAP」は、「サムスン」に支持されていると噂されていた。
世界で最も強力なOLEDディスプレイパネルサプライヤーとして、サムスンは新しいeLEAPプロセスに関心を持っているは、「産業技術ルート」の戦いで大きな変数になるのに十分です。

OLED ディスプレイの大規模な問題について、その本質は 2 つの部分に分けられると感じています。その中で、最初の部分は、大型OLEDの主なターゲット市場は何ですか? この点で、カニを最初に食べたLGは、テレビを主なターゲットとして最終的に決定しました。

LG は一時的に脱臼を形成したいと考えていましたが、同時に TV でリードし、Samsung が携帯電話などの小型 OLED で優位に立つことで、競争の王者でもありました。しかし、OLED TV の取り扱いは簡単ではないことが実際に証明されています。







続きを読む

凸版印刷、カラー電子ペーパーの色再現性を向上する技術

01_l 凸版印刷株式会社は、カラー電子ペーパーに表示する画像の色調を適切に変換/配信する「カラー電子ペーパーCMS(カラーマネジメントシステム)変換サービス」を開発した。株式会社クレアが11月に発売する電子ペーパーサイネージを皮切りに提供を開始する。

 カラー電子ペーパーでは、モノクロの電子ペーパーにカラーフィルタを重ねてカラー化する発色原理の特性上、色の再現性に課題があった。しかし本サービスでは表示したい画像に対し、カラー電子ペーパー専用に調整したカラープロファイルを適用することで、色再現の良化を図るとともに、トーンジャンプに対する適切な画像処理を行ない、これを改善したという。





続きを読む

サムスンがジャパンディスプレイの「eLEAP」技術を標的に、高輝度省電力や長寿命、焼き付き無しなどを低コストで実現

top_m今年5月にジャパンディスプレイが発表した有機ELディスプレイの常識を変える革新的技術をめぐって、気になる動きがあるようです。詳細は以下から。

韓国メディアの報道によると、Samsung DisplayがJDIの開発した「eLEAP」と呼ばれる最新有機ELの量産技術を獲得すべく動き始めているそうです。
すでに同社の上級幹部がJDIに有機ELパネルの蒸着装置を供給しているアメリカのApplied Materials社を訪問。eLEAP技術やVRゴーグルなどに用いられる1インチ未満のディスプレイパネルなどについて話し合ったとのこと。





続きを読む

人体拡張技術や高精細空中ディスプレイなどデモで、京セラ

20221004kyo002京セラは、2022年10月18~21日に開催される「CEATEC 2022」(幕張メッセ)に、「TECHNOLOGY×らしさ=HAPPINESS~人や地域の“らしさ”に寄り添い、もっと幸せで豊かな社会へ~」をテーマに出展。人体拡張や高精細空中ディスプレイなどの先進技術/ソリューションをデモとともに紹介する。

 京セラは展示テーマについて、「当社の持つ先進技術やソリューションと、人や社会に寄り添い他者を思いやる利他の心。そして、価値観が多様化する中で、それぞれの特徴を生かす“らしさ”を掛け合わせることで、さまざまな街や地域、社会、環境下で暮らす人々が、幸せや豊かさを感じられる社会を共に創っていきたい、という思いを込めた」と説明している。  

ブースでは、HUMAN、MOBILITY、LIFESTYLEの3つのゾーンで同社の先進技術やソリューションをデモとともに紹介する。





続きを読む

太陽電池の発電効率、オランダの研究チームがついに30%の壁を打ち破る

tandem image 2_f2e5585790Interesting Engineeringは9月28日、「Netherlands researchers break the 30 percent barrier in solar cells」において、オランダにおいて発電効率が30%以上となる太陽電池が開発されたと伝えた
開発したのはアイントホーフェン工科大学(TU/e)をはじめとする複数の研究機関で形成された研究チームで、シリコンとペロブスカイトによるタンデム型デバイスに、接合技術や薄膜技術などを組み合わせることで高いエネルギー変換効率を実現したという。

 通常、シリコンベースの太陽電池は可視光と赤外線に対して効率よく機能し、ペロブスカイトベースの太陽電池は可視光と紫外線に対して効率よく機能する。ペロブスカイトは近赤外線に対する高い透過性を持つため、これを組み合わせることで高い発電効率を実現することができる。





続きを読む

三菱ケミカルが200億円超で新設、ワールドクラス狙う新研究棟

I7nEHHPJfWg8三菱ケミカルグループは中核研究拠点のサイエンス&イノベーションセンター(横浜市青葉区)に、200億円以上を投資して新研究棟を開設した。
海外を含む社内外の研究者らとの交流を増やし、ワールドクラスの研究開発部門とする。

別枠予算で化学業界トップクラスの高性能計算機を導入し、デジタル変革を推進する。

ラリー・マイクスナー最高技術責任者(CTO)は「事業成長はイノベーション創出がカギ。新棟に大きな役割を期待している」と語った。





続きを読む

当サイト特集カテゴリー
1.液晶の歩んできた道(第一部)
液晶の黎明期から実用化を果たすまでの過程をわかりやすく解説することを目指して書きました。

2.液晶の歩んできた道(第二部)
液晶が当面の最終目標だった大型テレビに採用され夢の平面テレビが実現した過程を解説していく予定です。(開始時期未定)

3.用語辞典(技術・ビジネス・企業)
管理人特選の最新技術用語やビジネス用語・関連企業を解説しています。時間の許す限りのアップ、今後充実を目指します。
掲載年月から記事を探す



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人へのメッセージ


[FPD関連本] ・フラットパネル資料館


電子ディスプレーメーカー計画総覧(2018年度版)


















カテゴリーごと記事
記事掲載の写真
  • 有機EL戦線“異常あり”。各社に個性が出てきた'23年TVチェック
  • 大型ディスプレイの品質を極限まで高めるマイクロLED(後編)
  • Omdia:2030年までにマイクロLEDディスプレイ市場は5170万ユニットまで成長予測
  • 吉澤 篤 名誉教授が「2023年度日本液晶学会 功績賞」を受賞--弘前大学
  • ポータブルゲーミングPCの展示即売会も! 活気あふれる東京ゲームショウに行ってきた
  • 新型「Apple Watch」に秘められた“大きな飛躍” 実機に触れて分かった、スペックに現れない進化
  • 超大型ディスプレイの品質を極限まで高めるマイクロLED(前編)
  • 日本進出を目指し、台湾スタートアップ40社が集結
  • Samsungが後工程ラインの一部を無人化、2030年までに工場全体を無人化へ 韓国メディア報道
  • フラットパネルディスプレイの進化を支えるデバイスの基礎
  • テレビの画質を革命的に引き上げる高画質パネルの金字塔!OLED METAパネル誕生秘話。有機ELパネルメーカーLGディスプレイを直撃取材
  • 中国外交部 アップルのスマホ使用禁止政策の導入を否定
  • 電気自動車を検討したものの購入しなかった理由、3位航続距離の不安、2位車体価格が高い、1位は?
  • 秘密主義から脱却して共創へ、パナソニックHDが社外向けの技術展示会を初開催
  • LG、家庭用118型4KマイクロLEDディスプレイ発表。北米より順次世界展開
  • 有機ELテレビでパナ復活、2年ぶりに首位奪還、その意外な背景とは?
  • 世界の薄型テレビ・スマートフォン・パソコン 2023年6月の販売動向・今後の予測
  • LG、有機ELパネルを採用した14型/15.6型ノートPCを26万円前後で発売
  • 続々登場「サングラス型ディスプレイ」の狙い
  • 【韓国報道】有機EL出荷量、25年に中国が韓国超えか
  • ソニー、1.3型4K OLEDマイクロディスプレイを発表
  • 約50万円のアップルVision Pro、次世代モデルは中国メーカーのマイクロOLED採用で低価格化、普及版も実現?
  • サムスンディスプレイ、BMWミニ電気自動車に「9.45インチ円形OLED」を初めて供給
  • 【自動翻訳記事】2023年8月の液晶テレビパネル価格予測と変動追跡
  • 【自動翻訳記事】2023年8月の液晶テレビパネル価格予測と変動追跡
  • 企業の5年存続率79.5%、過去20年で最高に/台湾
  • Apple、OLEDとMagic Keyboardの刷新でiPad Proの全面見直しに着手
  • ジャパンディスプレイ(JDI)がミリ波反射板の大型化に成功、5Gエリア拡張に貢献
  • 高岡に事業所開設  SCREENホールディングス
  • ディスプレイ市場、2028年に16兆6120億円規模へ
コメントありがとう