
凸版印刷は、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを電気エネルギーに変換する技術を使い、無電源で絵や文字などを表示できる電子ペーパーを開発した。電池などによる給電が不要なIoT(モノのインターネット)センサーの開発につながる。同様の製品は世界的にも珍しいといい、IoT機器や照明などを扱うメーカーの需要を見込む。
電子ペーパーは表示する情報を書き換える際に電力が必要になるが、一度表示した情報は書き換えるまで消えない。電子書籍端末などに使われている。開発した製品は、振動などを駆動源にする「エネルギーハーベスティング(環境発電)」技術を使った、無線通信技術「EnOcean(エンオーシャン)」に対応する。