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Flat Panel TV and Display World-2....液晶・業界・動向

液晶・有機EL・プラズマ、FPD業界・パネルメーカー・関連企業情報を掲載。当ブログで激しい市場動向に追随!--Since Nov.2004

用語

25 May

[更新] 液晶パネル価格トレンド (LCD Panel Price Trend)

[更新情報] 2017年5月の価格情報を追加しました。
(2017年4月)
全サイズの価格が前月から全く変わらず同価格となった。
TVメーカーは需要見通しを下方修正したがパネルメーカーは価格を下げる動きにはなっていない。
パネル価格を下げた場合には中国TVメーカーすぐに追加オーダーを出す態勢になっていると言われている。 

f89398ce9e_z【用語辞典 (技術・ビジネス・企業) 】に、(液晶)パネル価格のトレンドウォッチを追加します。
技術開発・市場開拓そして工場投資・サプライチェーンさらに各国の政策などの企業・業界・社会活動の結果とそれに伴う需給関係の変化によって価格が決定されているわけで、大変重要な指標の一つとして見ていきたいと思います。
(なお情報元は調査会社の公開情報になります)



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18 May

[更新] 有機EL(OLED)量産工場・投資予定一覧 (OLED Production Plant Investment Summary)

[更新: 2017.May.18]
BOE成都第6世代フレキシブルAMOLED生産ラインが稼働 の記事を反映しました。

ループ(Company)拠点(Location)
世代(Gen)
生産能力※(Capacity)
量産開始 (MP Start)
投資額 (Investment)
ライン (Line Name)
注記 (Note)
AUO
新竹
3.5G
20
2012/2Q



AUO
シンガポール
4.5G




中国スマホ向け4.3"生産
BOE
オルドス
5.5G
54K(現1.5K)
2014/Jul
220億RMB
B6
内モンゴル・稼働開始記事
BOE
成都
6G
30K
2017/2Q
5000億円 B7
LTPSライン, OLEDも生産, 17年5月稼働開始
BOE
綿陽
6G
48K
2019
7200億円 B11
フレキシブルOLED, 記事
CSOT
武漢
6G
30-60K
2016→18

T4
記事
EDO※
上海
4.5G
15K
2014/4Q


HTC向け5.5"
EDO※
上海
6G
30K
2019



Visionox
昆山
5.5G
5K
2016



JDI
愛知県東浦
3.5G
46K
2008


旧ソニー, 産業用モニター
JDI
石川県川北町 4.5G

2018
200億円

6G生産ラインも整備?
JDI
茂原
G6

2018


量産工場表明(2016/1)
JOLED
石川県川北町 4.5G

2018
200億円

JDI内ラインに投資
LGD
亀尾 4.5G



AP1

LGD
亀尾 4.5G
10K
2013/3Q

AP2

LGD
亀尾
6G

2017/1Q
1兆500億ウォン
中小型OLED, 記事
LGD
坡州 8.5G
34K
2014/3Q



LGD
坡州 9G? 10.5G?26K
2018/1H
投資は凍結、液晶に変更検討
(5300億円)

記事, 記事(凍結)
Royole
深セン5.5G
30K

3000億円
柔宇科技, 記事
Samsung
湯井
4.5G
56K


A1

Samsung
湯井
5.5G
144K
2011/2Q

A2
フレキシブル対応
Samsung
湯井
6G
15K
2015/3Q

A3
フレキシブル対応
Tianma
上海
5.5G
15-30K
2017/1Q



Tianma
武漢
6G
30K
2017/4Q



Truly
恵州
4.5G
30K
2016/2Q
63億RMB
三星チョナン旧工場を移設

[注]
※生産能力: OLEDは蒸着装置のワークサイズがボトルネックとなっている。公称値の半分・1/4になっているケースあり注意を要する。
※EDO (Ever Display Optronics=和輝光電) =またはHehui Optoelectroics


[過去の更新]
[更新: 2017.Feb.14]
LGDの10.5G有機ELパネル工場凍結の記事を反映しました。
[2016.Nov.05]
有機ELパネル、中国勢が2兆円投資 主要6社、液晶超える市場規模見込む (2016/11/5)
BOEの四川省綿陽6世代フレキシブル有機EL工場、16年12月着工(2016/11/5)
[2016.Jul.24]
 中国有機ELメーカーが台頭、専用工場の建設が急ピッチ BOE、2020年にシェア20%超を目指す



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30 Mar

[更新] Samsung Display (サムスン・ディスブレイ):事業概要・生産ライン・技術

[2017年3月30日更新] ....有機ELに集中していく戦略での生産ラインのリシャッフル状況を反映しました。

SDI Asan a035d_2017保存1.事業概要

韓国のSamsungグループの中核の企業の一つで、グループ内に液晶ディスプレイを供給している一方、外販も積極的に行っている。
グループの再編・統合が進められSamsung El.(サムスン電子)、Samsung Mobile Display が2012 年7 月1 日付けで合併して設立された。それに先立って2011 年12 月にソニーとのパネル合弁会社だったS-LCDのソニーの持株を100%、Samsung El.が取得していた経緯があり、実質Samsung El.、S-LCD、Samsung Mobile Displayの三社が合併してできたディスプレイ専業会社である。
中小型から大型のLCD およびOLED の生産能力があり、状況に応じたディスプレイ戦略を立てることが可能となった。
中国メーカーの液晶参入等の動きを先取りし、事業の主力を有機ELに集中していく戦略を採用、生産ラインのリシャッフルを進めている。(2017年)



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18 Mar

BOE Technology Group (京東方): 事業概要・生産ライン・技術

qq图片20160727144223保存1.事業概要

BOE Technology Groupで生産された液晶パネル(有機ELパネル)は、携帯電話、タブレット、ノートブック、モニター、テレビ、車両ディスプレイ、デジタル情報ディスプレイ、ウェアラブル機器といった幅広いアプリケーションに使用されています。

スマートフォン向けの世界シェアは2014年に20%、タブレット端末向けでは同31%と、それぞれ世界トップになり、また2015年にTV向けでは世界第4位となりました。
その後も生産増強を進め、2017年1月の大型液晶パネル出荷枚数で初めて世界首位となりました。これまで首位だった韓国LGディスプレーを初めて追い抜きました。

売上高の7~8%を研究開発に継続的に投資し特許の獲得にも力を入れています。2013年は4200件以上、2014年は5000件以上の特許を新たに申請しています。使用可能な累計特許総数は3万件以上あるとしています。

2. 生産ラインの状況


液晶・有機ELの生産工場として稼動中の7つの生産ラインを持っています。
また新たに3ラインを建設中です。(2017年3月現在)



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10 Mar

[更新] 液晶・有機EL 業界地図 (2017年)

[更新]  
- 主要材料であるガラス基板の製造企業情報を追加しました。 (2017/3/10)

industry_05液晶・有機ELを生産販売するメーカーの一覧です。
事業規模と各セグメント市場でのシェア、事業概要・連携提携関係を示します。
グローバルに一定規模の事業を行っている会社のみです。小規模な企業はまだたくさんあると思いますが掲載していません。
時間があればのちのち業界地図化(図式化)していきたいと思っています。
(また主要材料メーカー情報も随時追加していく予定です。)

業界規模:  10兆9332億円 (液晶・有機ElL生産金額 / 2015年)

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3 Mar

[更新] 中国-液晶・有機EL工場+ガラス工場、投資・計画状況一覧 (China LCD Plant Investment Summary List)

[2017.3.3更新]
・ホンハイとシャープ出資の会社 中国広東省広州で8K工場着工
(2017.3.2) 内容を反映しました。
・工場外観写真を随時最下欄に追加していっています。

(過去の更新履歴は最下欄に記載)


BOE 8-11中国での液晶パネル工場、有機ELパネル工場、そしてガラス工場の投資状況を整理しました。

液晶は中国の基幹戦略事業の一つとして積極投資が続いています。
特に2009年2月に国務院を通過した《電子情報産業調整新興計画》は、「新型ディスプレイとテレビ工業のモデルチェンジ」を六大重点プロジェクトの1つに挙げており、それ以降第 6世代以上の液晶パネル(TFT-LCD)生産ライン建設を明確にサポートし投資の追い風になっています。

LCD KTC 2015Dec都市ごとの投資競争合戦にもなっていて、一例として武漢では「中国のオプティクス・バレー」と銘打って東湖ハイテク産業開発区の整備に力がそそがれています。
しかし、そういう背景はあるものの激しい投資競争が続いていて過剰投資に陥っているのは間違いないですね。

なお最近(2016年12月)のBOE社の学会での発表によりますと中国政府の補助金対象が今までの8世代以上の液晶工場から、11世代以上の液晶工場または有機EL工場に切り替わったそうです。
そのためBOEとしては補助金のもらえないような世代の液晶工場の投資は今後行わないとのことです。

他の中国企業もこの動きに従うことになると思われます。


【液晶工場】
グループ拠点
世代
生産能力
量産開始
投資額
技術
注記
BOE
北京
5G
60
2005

a-Si

BOE
北京
8.5G
130


a-Si

BOE
成都
4.5G
45
2010

a-Si/LTPS
BOE
成都
6G
45
2017/2Q
220億RMB
LTPS
成都京東方光電科技, 記事
BOE
重慶
8.5G
1202015/3Q

aSi/Oxide 重慶市両江新区, 記事
BOE
福州
8.5G
1202017/3Q
300億RMB
aSi/Oxide 記事
BOE
オルドス
5.5G
35


LTPS

BOE
合肥6G
80

aSi
BOE
合肥8.5G
110

aSi/Oxide
BOE
合肥10.5G
902018/2Q
400億RMB
aSi 中国で第10.5G液晶工場建設と発表
CECバンダ
成都
8.5G


280億RMB
aSiChina Electronics Corporation
CECバンダ 南京
6G
83


aSiシャープ亀山6Gを移設
CECバンダ 南京
8.5G
90
2015

aSi 8.6Gに変更?
Century D
深圳
5G
98
2008
15億US$
aSi Century Display, Foxconnグループ
CSOT
武漢
6G
30
2016/4Q
2016/4月
160億RMB
LTPS
華星光電(China Star), TCL子会社、
2016年4月量産開始した
CSOT
深圳
8.5G
20→60
2012

aSi 記事
CSOT
深圳 10.5G

2019/7月
7000億円
aSii 新工場に7000億円(2016/Sep), 11G建設表明(2016/May)三星9.8%出資
HKC
重慶
8.6G

2017
120億RMB
aSi HKCグループ(恵科電子), 記事
HKC
昆明
10.5G

(2019)
400億RMB
aSi HKCグループ(恵科電子), 記事
(鴻海)
河南
貴州
6G



LTPS 河南省蘇州と調印、記事
憶測記事 - Huaweiが出資, 記事
Info Vision
昆山5G
120
2006

aSi 昆山龍騰光電, 記事
Tianma
上海4.5G
40
2008

a-Si
記事
Tianma
成都4.5G
30
2010

a-Si

Tianma
武漢4.5G
40
2010

a-Si

Tianma
上海5G
80
2004

a-Si
SVA-NECとして立ち上げた
Tianma
武漢6G



LTPS
天馬微電子
Tianma
厦門
5.5G
30


LTPSOLED転用?
Tianma
厦門
6G
30

120億RMB
LTPS厦門天馬微電子
Truly
汕尾
2G
50


a-Si広東省
Visionox昆山
5.5G
8
2015

LTPS維信諾
AUO
昆山
6G
30
2016/2H
17億US$
LTPS記事
CPT
福建
6G


120億RMB
aSi社名:福建華佳彩 拠点:福建省莆田市, 記事
LGD
広州
8.5G
60→120
2014/Sep
40億US$
aSiLGD, Skyworth出資, 記事
Samsung
蘇州
8G
55→(75)
2014/Oct
10億US$
aSiサムソン蘇州LCD(TCLと合弁), 記事
鴻海
広州市
10.5G
90 2019
8千億円
aSi中国に世界最大級の液晶工場、シャープが技術協力記事, 記事着工式記事(17年3月)

注:
・工場の世代の定義の解説は⇒コチラ
・BOEの10.5Gはガラスサイズが3370x2940mm。
・投資計画のHKC / CECパンダの8.5Gは8.6Gに変更を検討中との報道がある
・用語の解説は⇒コチラ



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18 Feb

[更新] 液晶(LCD)・有機EL(OLED)パネル工場の世代名称定義・一覧表

[更新]
・新定義"G8.6"の追加 (2017/2/18)


液晶パネル・有機EL工場の世代名称の定義は生産に使われるガラスの寸法で決められています。 ただ厳密な定義ではなく業界内で誰かが言いだしそして広まり公知になっていくという流れです。

ガラス寸法はどのような画面サイズの製品を何枚作り出すかという計算から設定されます。
しかしまずそのサイズのガラスが量産性を満たして作れるのかというのが問題になります。(ガラスの特性製法)
さらにそのガラスサイズに対応する量産装置が作れるのかどうかも大きな決定要因です。
これらの要素を全て勘案した経済合理性から決められます。

当然ですが大事なのはあくまでもガラスサイズであり世代名称ではありません。

最近では中国メーカーがG11と言っている工場は、従来既に広まっていた表現ではG10.5と言っていたサイズです。 ニュース価値として聞こえがいいということで、多分中国メーカーはG11と言っていると思いますが、当サイトでは事実に基づいて G10.5としておきます。

また英語では世代=Generationであることから、略してG8(または8G)等の表現が使われています。

下表に一覧を示しました。
当初のG1工場と比べますと最新のG10.5工場のガラスサイズは実に77倍となりました。
またシャープ堺のG10からG10.5まで進むのに実に9年かかる見通しです。この変化の遅さはいかにG10が業界を先どりした(し過ぎた?)ものだったか分かると思います。





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9 Feb

色域の規格の比較  sRGB、Adobe RGB、NTSC、DCI、BT709、BT2020

色基準1保存 RGB色空間に関する規格を表示ディスプレイの世界から見ていくと、歴史的にアナログテレビやCRTモニターの時代から使われていたNTSC(BT.601)があります。ただアナログテレビがNTSC要求を100%満たしていたわけではなく、NTSC比72%色域等の表現が使われてきました。

その後CRTモニターから液晶モニターに製品が移行していくのに伴いRGB色空間に関する規格も「sRGB (standard RGB)」が出てきてその後「AdobeRGB」も提案され今はこの二つに大別されています。
xy-chromaticity-diagram
sRGBは国際電気標準会議 (IEC) が定めた国際標準規格であり、一般的なモニタ、プリンタ、デジタルカメラなどではこの規格に準拠しており、互いの機器をsRGBに則った色調整を行なう事で、入力時と出力時の色の差異を少なくする事が可能になります。

AdobeRGBはAdobe Systemsによって提唱された色空間の定義で、sRGBよりも遥かに広い(特に緑が広い)RGB色再現領域を持ち、印刷や色校正などでの適合性が高く、DTPなどの分野では標準的に使用されています。

これらに加え、業界毎・アプリケーション毎の個別の規格も増えてきています。
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20 Jan

量子ドットの働き・実用方法 (量子ドット組込みバックライト)

 液晶ディスプレーのバックライトにおける量子ドットは、数n~数十nmの大きさを持つCd系の化合物半導体の微粒子である。その役割は、一般的な蛍光体と同様に青色LEDからの光の波長変換を行い、望む色の光を得ること。蛍光体と違うのは、量子ドットの粒子(結晶)の大きさによって、光の色を、長い方の波長であれば自在に制御できることだ。この特徴を利用し、大きさの異なる2種類の量子ドットを用いることで、青色LEDの光から赤色光や緑色光を得られる(図-a)。55zua01

蛍光体も量子ドットも、青色LEDからの光によって励起された電子のエネルギーが伝導帯から価電子帯に戻るときに、バンドギャップに対応したエネルギー、すなわち波長の光を放出する点は同じである。異なるのは、蛍光体では組成によってバンドギャップが決まるのに対して、量子ドットでは粒子の大きさによってバンドギャップが決まることだ。粒子が大きいほどバンドギャップは小さく、放出される光の波長は長くなる(図-b)。米3M社によると、青色LEDからの光を赤色に変換するための量子ドットの粒子径は約7nm、緑色に変換するための量子ドットの粒子径は約3nmである。

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13 Dec

[更新] ジャパンディスプレイ(JDI) --会社概要/生産ライン・拠点/技術

jdi-display mihiraki [2016年12月13日更新] ..しました。
(更新内容: "2016年12月13日、Jディスプレイ、液晶と有機EL統合 JOLEDを子会社化"を反映しました)



1.概要

①産業革新機構(以下INCJ)主導で、日立製作所、ソニー、東芝の中小型ディスプレイ事業(日立ディスプレイズ、ソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイ)の統合会社として2012 年4 月1 日に設立された。一時はシャープの参加も検討されていた模様。ソニーと東芝の2 社統合で話が進められていたが、その後日立製作所が加わり、2011 年8 月の正式発表となった。

②資本金は2,200 億円、出資比率はINCJ が70%、他3 社が各10%。2014年1─3月期にも株式を上場(IPO)を目指している。

③2012 年4 月の発足前には3 社合計で7,600 名の従業員がいたが、生産部門と間接部門のリストラを行い、6,200 名体制でスタートした。
2013 年3 月をメドに製品ラインアップの統合や生産体制の再構築が進められている。その一環としてパナソニック液晶ディスプレイより譲渡を受けた茂原G6工場をLTPSラインに改造し13年3Qの稼働を目指している。2013年6月に稼働開始した。また3 社統合のITシステムとしてクラウドサービス「TechnoCUVIC」(テクノキュービック)が採用された。

④製品戦略は、「400ppi 以上の超高精細LTPS」を武器としたハイエンドスマートフォン向けを主軸としている。スマートフォンのパネル生産に300億円(US3億6550万ドル)を投資し、4.5世代工場で2015年初までに1ヶ月当り470,000枚以上のガラス基板投入量の生産体制に拡張することが伝わっている。
タブレット用 液晶ディスプレイモジュールのラインナップも整備を進めておりULMTRシリーズとして7.0型(対角17.8cm)WXGA(800x1280 pixel)、9.0型(対角22.9cm)WXGA(800x1280 pixel)、10.1型(対角25.7cm)WUXGA(1920x1200 pixel) を発表している。
また2013年FPD展にて、世界最小タブレット用12.1"4K2Kのパネルを発表した。

⑤AMOLED の開発も行っており、2012 年度上期にサンプル出荷、2013 年に量産化の判断をしていくものと思われる。  2014年春に試作ラインの稼働を予定している。 

⑥技術面では超高精細の他、IPS(IPS-NEO/光配向)、インセルタッチパネル(Pixcel Eyes)、RGBW による省電力化(White Magic)など。スマートフォン向けの5" FHDパネルで業界をリードしていく目論見。

⑦2013年4月に子会社だったジャパンディスプレイセントラル・ジャパンディスプレイイースト・ジャパンディスプレイウエストを統合した。

⑧パナソニック液晶ディスプレイより譲渡を受けた茂原G6工場のLTPSライン改造が2013年6月に完工、稼働開始した。生産能力は月産2万4000シートで、2014年には同5万シートに引き上げていく計画である。

⑨2013/9/13、2013年度内に東京証券取引所に上場する方針を固めたとマスコミで報道された。実現すれば時価総額が7千億円規模の大型上場となる。

⑩2013/10/23、台湾販社を設立すると発表新会社の台湾顕示器(台湾ディスプレイ、TDI)は資本金3,000万台湾元(約1億円)。JDIが100%出資する。台北市内湖区に設立し、2013年内に事業を開始する予定としている。

⑪2013/12/19、100%子会社の台灣顯示器(Taiwan Display/TDI)を通じて、台湾の液晶ディスプレイモジュール製造会社である中日新科技(Star World Technology/STC)の発行済株式の約80%に相当する普通株式を、第三者割当増資により取得することを決定。STCをTDIの子会社(JDIの孫会社)とし、中国の深セン市にもTDIの子会社を設立すると19日に発表した。これら2社は、いずれもJDIの連結子会社になる予定。

2014/3/19 ジャパンディスプレイは、東証一部上場を果たした
調達した資金は、2014年3月期に実施予定の茂原工場(千葉県)の第6世代(6G)ラインへの投資に加え、2015年3月期に月産5万シートに増強するために338億円、能美工場(石川県)の第5.5世代(5.5G)ラインを月産2万5500シートに増強するために32億円をあてる計画。

2013年中小型液晶の出荷金額シェアは、ジャパンディスプレイ(JDI)が56億7000万ドルで16.2%を獲得しトップ。2位はシャープで52億8400万ドル(15.1%)、3位が韓国LG Displayで49億9200万ドル(14.2%)となった。

2015年3月6日、1700億円を投資し(多くはアップル出資)工場建設すると発表した。

2015年5月25日、白山市竹松町に建設する新工場の起工式を行った。

2016年3月17日、東浦工場の第3.5世代ライン廃止、茂原工場第4.5世代ラインも停止と発表した。

2016年10月18日、白山市に建設していた新工場の完成式典を行った。

2016年12月13日、Jディスプレイ、液晶と有機EL統合 JOLEDを子会社化


2.会社業績

【業績推移:  額は億円】
決算期
売上高
営業利益
経常利益最終利益
1株益(¥)
売上営業損益率
発表日
13.10-12
161782
8969
34.7
5.1%
-
14.1-3
1318
55
43
43
1.7
4.2%
14/5/15
14.4-6
1251
-127
-169
-168
-28.0
-10.1%
14/8/07
14.7-.9
1604
-76
-55
-109
-18.2
-4.7%
14/11/13
14.10-12
2511
147
183
191
31.9
5.9%
15/2/12
15.1-3
2326
251
107
-36
41.8
10.8%
15/5/13
15.4-6
2461
22
-1
-5
3.7
0.9%
15/8/7
15.7-9
2617
83
18
1
3.0
3.2%
15/11/9
15.10-12
3050
133
8247
7.8
4.3%
16/2/8
16.1-3
1763
-71
-228-362
-60.0
-4.1%
16/5/12
16.4-6
1743
-34
-142
-118
-19.6
-2.0%
16/8/9
16.7-9
1966
12
-63
-49
-8.2
-0.6%
16/11/9
16.10-12









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15 Feb

日亜化学工業株式会社 (Nichia Corporation)

LEDパッケージ品の世界トップ企業。同社は蛍光体を中心とする化学製品メーカーとして創設されたが、その後青色LED、YAG蛍光体、そして白色LEDパッケージを開発した。
フラットパネルに用いられている白色LEDでは数量・金額とも世界一である。
特に液晶パネルの発光源が冷陰極管からLEDへの置き換えが急速に進み多大な恩恵を受けた企業となった。
昨年ノーベル賞を受賞した中村修二(米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授)氏は同社の元社員であり、青色LED・窒化ガリウムの量産技術(ツーフローMOCVD技術)を確立し製品化に貢献した。
同社はLED製品に関する基本的な特許を保有している。ただし大部分の重要基本特許は2017年には切れるという業界筋の話があり、競争が激化すると見るむきもある。
 (GaN系(青色)LEDチップの製造・材料に関する特許, YAG蛍光体に関する特許、白色LEDパッケージに関する基本的な特許)
ライセンス供与も行っている。LEDチップ形態でシチズン電子やシャープに供与している。また有色LEDのチップは外部からも調達している。
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2 Jun

NLTテクノロジー(旧日本電気)

[この内容は用語辞典に掲載します]

本社所在地

〒211-8666 神奈川県川崎市中原区下沼部1753 NEC玉川ルネッサンスシティ
設立           2003年4月1日
事業内容    液晶ディスプレイ等の映像表示装置の研究、開発、設計、製造、販売および保守
資本金        43億円
年商           229億円
従業員数  約600名
工場:          秋田県秋田市御所野下堤3-1-1
 A1製造ライン 投入基板サイズ:370×470mm
 A2製造ライン 投入基板サイズ:550×660mm

沿革

●1989年(平成元年)3月 - 日本電気においてカラー液晶推進開発本部発足。後に事業部になり液晶ディスプレイ事業の中核としてTFT-LCD(薄膜トランジスタ型液晶ディスプレイ)の生産に携わる。
●2002年4月18日に上海広電は日本電気との合弁で第5世代のラインを新設しTFT-LCDの生産を行うことを決定した。
●2003年(平成15年)4月1日 - 分社型会社分割によりNEC液晶テクノロジーが設立される。
また親会社の子会社だった秋田日本電気と鹿児島日本電気を子会社化する。
同年、上海広電75%,日本電気25%による合弁会社,上海広電NEC液晶顕示器有限公司(上海広電NEC)の設立が国務院によって認可された。
NEC液晶テクノロジーは生産技術・製品技術面で同社の中核的役割を担った。

Tianma plant 20151030LCD
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1 Mar

液晶業界地図 (パネル・テレビ) / 関連企業

液晶業界2013
液晶パネル業界を液晶テレビとの関係で俯瞰しています。2013年版です。
2014年3月現在では、以下の変更がありますので注意しましょう。

●Chimei Innolux → Innolux (社名変更)
●ジャパンディスプレイ → JDI =(株)ジャパンディスプレイ として東京市場一部上場


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8 Feb

インセル型(In-cell)タッチパネル技術

iphone-5 in-cellアップルがiPhone5を公開し、LG電子やパンテック(Pantech)、HTCも戦略的スマー トフォンを発表、スマートフォン業界競争が激化している。
特に、iPhone5は従来のタッチ方式に比べ高い透過率、 薄いベゼル、スリム・軽量化などに優れたインセル型(In-cell)タッチ技術が採用され、関心が 高まっている。
インセル型タッチ技術は、ディスプレイの内部 にITOを一体形成し、ディスプレイを薄くして透過率を向上させるなどのメリットがある。但し、従来のTFT製造プロセスとタッチ製造プロセスを統合させねばならない。これは技術的に難易度が高く、 プロセスでのによる欠陥発生による歩留まり確保が困難なため、今まで商用化が遅れていた。



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26 Jan

サファイア基板

サファイア_img_04
単結晶サファイアはその優れた機械的・熱的特性,化学的安定性,光透過性等の特徴があるが、従来高価で大量生産が出来ないという
理由から飛躍的な普及には至っていなかった.

しかしながら,近年の技術の進歩により,安価でかつ安定量産を実現することが出来るようになってからは,単結晶サファイアは広く工業材料として普及するようになった.

特にFPD業界でサファイア基板は、LED(Light Emitting Diode)素子のGaN結晶成長用基板として使われるようになり事業としても急激に成長している。

サファイアはアルミナ(Al2O3)の単結晶で、シリコンのようにCZ法(Czochralski法)で引き上げることも出来るが、後の加工が楽なのでEFG法(Edge-defined Film-fed Growth法)がよく用いられる。

これはリボン結晶とも呼ばれ、図左のようにAl2O3溶液がスリットを通って上昇し、連続的に引き上げるとリボン状の単結晶になる。

結晶欠陥の密度は、CZ法が少なくて優れているが、LEDの性能に余り大きくは影響しない。

また、サファイア基板は、結晶軸を少し傾けた方が平坦度の良いGaN層が得られる。このオフアングル(Off Angle)は、0.15~0.2度程度がよく、図右のような表面の構造になっている。


[参考]単結晶サファイア基板 -- セラミックスアーカイブス



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19 Jan

透過型(投影型)静電容量タッチパネル・構造・仕組み

静電容量タッチパネルはCapacitive Touch panelとも呼ばれ、近年指での多点入力を特徴とする透過型(投影型)タイプがクローズアップされています。 透過型(投影型)タイプはProjected Capacitive Touch Panelの名称から別名“PCAP(ピーキャップ)”とも呼ばれています。



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19 Jan

CID (Center Information Display)

CID (Center Information Display)は、自動車の運転席前面に配置される情報ディスプレイのことをいう。
カーナビの地図表示を主な用途として搭載されてきた。しかし、最近は車載カメラの搭載によるパーキングアシスト機能や空調操作・燃費情報を表示するマルチファンクションディスプレイとして高度化しつつある。
国内では、カーナビ用として新車販売の70%以上にCIDが搭載されており、軽自動車以外の車種への搭載は飽和傾向にある。一方、海外市場では、2012年にトヨタやGMがCセグメント※へのCID搭載を開始した段階であり、将来的な成長の余地は大きいと見込まれる。

※Cセグメント…車両全長が4,200mm~4,500mm、販売価格が250万円~300万円前後の車種を指す。Golf以外ではトヨタ/Auris、ホンダ/Civic、Ford/Focus等が代表車種



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12 Jan

LED (Light Emitting Diode)

LED (Light Emitting Diode)は数年前から一般照明用として蛍光灯の効率に近くなり、寿命も4万時間と言われて普及が期待されているが、モバイルフォーン・タブレット、PCや液晶テレビのバックライトに使われて、急速に需要が拡大している。
液晶テレビへの使用方法は、画面全面に敷き詰める直下方式と、画面端に並べて導光板で全面を照射するエッジライト方式に分かれている。平均すると、1台に200個、大型だと500個ものLEDが使われ、1億台のテレビに用いられると、200億個/年のLEDが必要になると言われる。


LED_img_01LEDの発光原理

半導体のPN接合に順バイアスし接合部で電子と正孔が再結合すると熱と光が発生する。発光波長をλ(単位;nm)、バンドギャップをEg(単位;eV)とすると、λ=1,240/Egの関係にある。従って、バンドギャップEgを変えると、色々な波長の光が取り出せる。 現在、話題になっている白色LEDの場合は、n-AlGaN/GaInN/p-AlGa N構造の図のようなダブルへテロ接合が用いられる。

AlGaNのEgはGaとAlの混晶比にもよるが大体2eV程度であり、GaInNのEgはInの比率で異なるがそれより小さい。そこで、接合に注入された電子と正孔はバンドギャップの小さいGaInN層に集まり再結合が起こり易く、発光効率が向上する。光の波長を変えるには、Inの組成を変えればよいが、逆に言えば、組成がバラツクと発光波長がバラツクことになり、製造ではかなりの問題点となっている。なお、300nm程度の短波長にはAlGaInNが用いられる。
LED_img_05

LEDの構造と製造方法

サファイア基板の上に、何層にもなる化合物半導体をMOCVD装置でエピタキシャル成長させる。その構造は図のように非常に複雑である。サファイアとGaNは結晶の格子定数が16%も異なるので、結晶欠陥の少ない単結晶を得るには、バッファー層を挟む必要がある。LED発光層の組成は極めて重要であり、膜厚やInなどの組成が設計通りでなければならない。CVD中の温度は700~1,000℃の高温なのでウエーハの反りによりホットプレートと接触しない部分が出来て均一な温度分布を得るのが難しく、サファイア基板を反りの発生分だけに事前に補正しておかなければならない。
発光層のInGaNの生成では、CVDが高温になるほどInの組成比が少なくなって、発光波長が長波長になる。 実際に製造されたLEDの組成はバラツイており、光の波長、光出力、掛ける電圧などによってビン分類される。波長のバラツキは5nm以内にしたいと言われているが、実際はビン分類してそれに対応した蛍光体を組み合わせて、不良チップを少なくしている。
現在、ウエーハは2インチ径が主流で、それでも1枚から数千個のチップが取れるが、6インチ化が進行している。
ただ、6インチになると反りも大きくなり簡単ではない。MOCVDは原子1層づつ積層して行くので1枚の処理に数時間以上掛かっている。時間短縮はかなり困難なので、大バッチ処理の装置が開発され、生産では数十枚の2インチウエーハを一括処理しているが、ガスの流れ方で特性のバラツキが増える恐れがあり簡単ではない。

 電極は、フォトレジストでマスクしn-GaN層までエッチングして電極付けを行い、最上部は透明導電膜としてZnOが用いられる例が増えている。

ダイシングは、Siで用いられているブレードではGaNが硬くて切れないので、レーザーカットが行われる。レーザーでGaNを幅5~10μm、深さ20μm程度を熱で溶解・蒸発させた後、チョコレートブレーク式に割る訳だが、デブリスと呼ばれる蒸発物残渣が周りに付着するので余り好ましくなく、これに代わってステルスダイシングと呼ばれるレーザーカット法が開発された。
レーザー光をウエーハ内部でフォーカスして結晶歪を起こして割る方法で、貫通電極用にシリコンの薄ウエーハのダイシングなどに応用されている実績がある。  
 LED_img_03

蛍光物質

白色光を得るには、紫外線または青色光のフォトンエネルギーを吸収して発光する蛍光物質が用いられる。一般には、酸化物系、窒化物系、酸窒化物系、硫化物系など多くの種類がある。酸化物系では、YAG蛍光体が用いられ、460nm付近のLED光をよく吸収し、555nm近辺の黄色を発光するが赤成分が不足する。

発光は、Ce(セシウム)イオンによるが、最近Eu(ユーロビウム)が注目されており、Ceより赤色成分が多くなる。窒化物系は、耐久性に優れると言われている。硫化物系は逆に吸湿性に問題があって使い難い。青色LEDと黄色YAG蛍光体を組み合わせると、演色性に若干問題があるが、発光効率は100Lm/Wを遥かに越えて蛍光灯より優れている。

また、青色LEDに緑色蛍光体と赤色蛍光体を組み合わせてRGBを実現する案もあるが、赤の蛍光体の発光効率が良くないので、輝度が落ちる。光のエネルギーは波長に逆比例するので、460nmの光を555nmに変換すると、約20%の損が発生する。これをストークスロスと呼んで蛍光体を使う以上は避けられないロスである。蛍光体は、ブラウン管カラーテレビなどに大量に使われてきたが、LEDでは励起エネルギーが全く異なるので、新しい研究が期待される。LED_img_02




10 Jan

静電容量式タッチパネル用カバーガラス・製造法・性能

cover glass process
化学強化されたカバーガラス市場は静電容量式タッチパネルと共に急成長している分野だ。
タッチパネル用カバーガラスの市場規模は2011年の5億6,840万枚から2012年には37.2 %増の7億8,200万枚になるとみられる。さらに2013年には、スマートフォンやタブレットPCが2桁成長を継続しており、デジタルカメラ、PND、AIO PC、ノートPCに静電容量式タッチパネルの採用度が高くなっている。
これに伴いカバーガラス市場も2012年に比べ35.4 %増の10億764万枚の市場になる。



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2 Jan

UHD (Ultra High Definition), SHV (Super Hi-Vision)

HDTVの呼称のひとつ。

UHD (Ultra High Definition)については、CEA(Consumer Electronics Industry)の主導により、従来ディスプレイ業界内で通称4Kと呼んでいたディスプレイ画素配列をUltraHDと名称の定義を行った。(10/18/2012) 

SHV (Super Hi-Vision)については、NHKが主導して次世代の高臨場感放送システムとして研究開発を進めていた。ITU-R勧告として承認されテレビの国際規格になった。 (平成24年8月23日

 
【HDTV定義】
略称 名称 画素数 アスペクト 総画素数
HD ハイビジョン 1366x768 約16:9 1,049,088
FHD フルハイビジョン 1920x1080 16:9 2,073,600
UHD ウルトラハイビジョン 4096x2160 約17:9 8,847,360
SHV スーパーハイビジョン 7680x4320 16:9 33,177,600


この標準化により、消費者に統一的な訴求を行うことを目指している。



1 Jan

IGZO (In-Ga-Zn-O)とは? --- 構造・製造法・性能・応用

IGZOは「インジウム(In)」「ガリウム(Ga)」「亜鉛(Zn)」で構成する「酸化物(O)」で、これを液晶パネルのTFT(薄膜トランジスタ)に利用することで、高精細で明るく、高精度なタッチパネルと低消費電力を実現している。
液晶ディスプレイは一般的にそれぞれの素子が格子状に並び、それぞれの枠にはひとつずつ薄膜トランジスタが付けられている。igzo_800x600この薄膜トランジスタに電気を通し、枠内の液晶を変化させることで、バックライトからの光を通したり、遮ったりして、画面の文字やグラフィックが表示される。ただ、薄膜トランジスタは液晶の格子の枠内に付けられているため、実はバックライトの光を部分的に遮ってしまっている。これに対し、IGZOは一般的な液晶に採用されているアモルファスシリコンに比べ、電子移動度が高いため、格子の枠内に付けるトランジスタを小型化でき、なおかつ格子の枠の細線化ができるため、バックライトを遮るものが大幅に少なくなり、高精細化を実現しやすく、なおかつ少ない光量のバックライトで液晶パネルを明るく表示させることが可能になる。つまり、同じ明るさを得るために、従来のアモルファスシリコンの液晶ではバックライトをより明るいものにしなければならないが、IGZOであれば、無理に明るいバックライトを用意しなくても透過率が高いため、十分な明るさが得られ、結果的に消費電力もグッと抑えることができる。従来のCG Silicon液晶と比較してもバックライトの透過率は、約1.2倍まで向上している。igzo_DSC07071

 この低消費電力化については、もうひとつIGZOならではのアドバンテージがある。一般的なアモルファスシリコンの液晶は、まったく動きがない静止画を表示しているときでもその画面表示を維持するため、CPUと液晶パネルは1秒間に60回も動作している。これに対し、IGZOは1秒間に1回動作するだけで、表示を維持することができるため、それ以外の時間はCPUの動作を休止することができる。ちょうどクルマのアイドリングストップと比較するとわかりやすいが、従来のアモルファスシリコンによる液晶パネルは信号で停まっているときも常にエンジンが動いたままのアイドリング状態であるのに対し、IGZOは信号で停まったときはアイドリングを止め、消費電力をグッと抑えることができる。シャープがテストしたところによれば、2011年冬に発売されたAQUOS PHONE SH-01Dと比較したところ、連続静止画の表示時間は約4.8倍の約24時間、連続動画の再生時間も約2.8倍の約11時間を実現しているという。

基本特許は、科学技術振興機構(JST)が保有し、シャープ以外に韓国サムスン電子などにもライセンス供与されている。
ただし「IGZO」としてはシャープが商標登録している。(商標登録第5451821号) そのためシャープ以外のメーカーは酸化物半導体などと呼称している。




当サイト特集カテゴリー
1.液晶の歩んできた道(第一部)
液晶の黎明期から実用化を果たすまでの過程をわかりやすく解説することを目指して書きました。

2.液晶の歩んできた道(第二部)
液晶が当面の最終目標だった大型テレビに採用され夢の平面テレビが実現した過程を解説していく予定です。(開始時期未定)

3.用語辞典(技術・ビジネス・企業)
管理人特選の最新技術用語やビジネス用語・関連企業を解説しています。時間の許す限りのアップ、今後充実を目指します。
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