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Flat Panel TV and Display World-2....液晶/有機EL・業界・動向

液晶・有機EL・プラズマ、FPD業界・パネルメーカー・関連企業情報を掲載。当ブログで激しい市場動向に追随!--Since Nov.2004

光学フィルム

23 Apr

ファインテックに見る高機能フィルムの最新動向

2013年4月10日から12日にかけて東京ビッグサイトで開催された「ファインテックジャパン2013」併設の高機能フィルム技術展では、FPD用光学フィルム関連の展示が行われた。
例年と比較するとLCD向け材料の展示は少なく、フレキシブルOLED用バリアフィルムや高耐熱・高透明性樹脂、タッチパネル向けフィルムなど、今後の成長が見込まれる分野に向けた開発品の提案が目立った。
FPD用光学フィルムの大手メーカーである東レは、電子ペーパー用CNTやタッチパネル用表面フィルム、ITO代替材料など新規材料の提案を行った。



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11 Mar

光学/機能フィルム市場動向 東洋 紡の偏光板用新PETフィルム「コス モシャイン(超複屈折タイプ)」

東洋紡_1
東洋紡は、2013年2月に慶応義塾大学の小池教授と共同で開発したLCD用PETフィルム「コスモシャイン(超複屈折タイプ)」を発表した。
同社はこれまでもPETを原料とした偏光板プロテクトフィルムやバックライト用光学フィルムを生産してきたが、今回の開発品はPVA保護フィルム、タッチパネル用ベースフィルムといったディスプレイ向けの新用途が想定されている。
中でもPVA保護フィルムは、2012年時点で8億㎡を超える巨大市場であるが、これまでPETフィルムが採用されてこなかった市場でもある。PETフィルムは樹脂が低コストであること、コシが強く耐久性に優れることから、これまでもPVA保護フィルム用途への採用が期待されていた。しかしながら、PET樹脂の複屈折の発生による光学的な問題をクリアできず、開発段階で量産化を断念したメーカーも存在する。

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17 Feb

[続報] 液晶の次も液晶、「夢のフィルム」で有機EL超える画質 東洋紡と慶応大が開発

東洋紡_新フィルム
このフィルムの出現で、ディスプレーの構造が大きく変わる」。5日、大阪市の綿業会館で開かれた記者会見で小池康博教授は強調した。複屈折とは、光が物質を通過すると、向きによって進む速度が異なる現象。これが色や明るさのむらを生む。超複屈折フィルムを使うとむらがなくなり、有機ELを超える画質になるという。フィルムは汎用ポリエステル樹脂が原材料で製造コストも低い。
 通常の液晶ではサングラスごしだと画面が暗くなるが、新たなフィルムを使えば、映像がくっきりと見える。米国ではスマートフォンやタブレット端末をカーナビゲーションとして利用する例も増えている。こうした性能にアップルなども関心を寄せている。
 このフィルムは「逆転の発想」から生まれた。小池教授は1980年代後半から、色や明るさのむらの原因となる光の波長のわずかなズレをゼロにする「ゼロ複屈折フィルム」の研究に取り組んできた。2010年から政府の支援を受け、研究を進めるうちに、ズレを100倍程度に大きくすると、むらがなくなる現象を発見した。
 業界の反響は少なくない。昨年8月には韓国での国際学会で、超複屈折フィルムに関する講演をし、ホテルの部屋に戻ると、1本の電話が鳴った。「今、ロビーにいるので、時間を頂けないだろうか」。相手は韓国を代表する電機メーカーの幹部。小池教授は誰にも伝えていないはずの滞在先を突き止めてまで、フィルムに強い関心を抱いていることに驚いた。



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8 Feb

【続報】東洋紡、LED光源の特徴を生かして虹むらを解消したポリエステルフィルム「コスモシャインR」を開発

東洋紡は、慶應義塾大学の小池 康博教授との共同研究により、ポリエステルを原料とした虹むら※1を解消する超複屈折フィルム※2「コスモシャインR」を開発した。
「コスモシャインR」(超複屈折タイプ)は、今まで液晶ディスプレイに使用される部材(偏光子部材※3を除く)では等方性(複屈折=0)の部材※4しか使用できないといわれていた常識を覆した新しいフィルムだが、今後、液晶バックライト部材用のベースフィルムに加え、液晶ユニット用の部材としても展開するとしている。
「コスモシャインR」(超複屈折タイプ)は、(1)延伸フィルムでありながら、複屈折による着色(虹むら)を解消する。(2)液晶から発せられる光を、より自然光に近い状態へ変換(偏光解消)する。(3)さまざまな素材との優れた接着性を有する。という点に特長がある。



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6 Feb

極端な位相差により光学等方性フィルムの置き換えを狙う「コスモシャイン」を東洋紡が開発

東洋紡 東洋紡は2013年2月5日、液晶ディスプレイの虹むら(意図しない着色)を解消できるフィルム「コスモシャイン」を慶応義塾大学 教授の小池康博氏と共同開発したと発表した
 従来、液晶パネルの内部で用いられる樹脂フィルムには、なるべく複屈折量(位相差)が少ない、すなわち光学等方性が高いものが使われていた。複屈折があると、色味が変わる弊害があるからだ。コスモシャインは、複屈折量を極端に高めるという逆転の発想で、LED光源を利用する液晶ディスプレイで虹むらを防ぐことに成功した。



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当サイト特集カテゴリー
1.液晶の歩んできた道(第一部)
液晶の黎明期から実用化を果たすまでの過程をわかりやすく解説することを目指して書きました。

2.液晶の歩んできた道(第二部)
液晶が当面の最終目標だった大型テレビに採用され夢の平面テレビが実現した過程を解説していく予定です。(開始時期未定)

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管理人特選の最新技術用語やビジネス用語・関連企業を解説しています。時間の許す限りのアップ、今後充実を目指します。
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