2012年Q2のTFT-LCD用CF需要は、数量ベースでQOQ +6%の約610万シート/月となった。TV用パネル向けの増産が貢献したことから、面積ベースではQOQ+11%の増加となっている。大型・中小型用パネル共に2012年Q4まで増産が続く見通しであり、CF需要も堅調に推移すると見込まれる。
CF需要全体が堅調に推移する中で、専業メーカーのCF出荷は苦戦状況にある。




2012年Q2のTFT-LCD用CF市場は、パネルメーカーのCF内製化が進行しているのに加え、専業メーカーからパネルメーカーへの事業譲渡などが行われたことから、専業メーカーの供給シェアが全体の約10%にまで縮小した。日系パネルメーカーの大型パネル事業の見直しなどによって、専業メーカーとしてトップシェアを争う大日本印刷と凸版印刷の生産量が減少している。
今後のCF専業メーカーは、採算性の悪化する大型パネルから中小型パネルへのシフトを進める方針である。また、市場拡大が見込まれるタッチパネル向けへの転換の動きが加速していくことが予測される。