NECは、天気の影響を受けやすい太陽光発電所からの電力が低下したときに、大型リチウムイオン電池が代わって電力を供給し、停電を防ぐシステムをイタリアの電力大手エネルから受注した。電気自動車約100台分にあたる容量2メガワット時の充電池を使う、世界最大級の蓄電システムになる。
新しいシステムは、エネルがイタリア南部カラブリア州の変電所に設置し、来年秋から実証実験する。充電池を、断面が約2.5メートル四方、長さ6メートルの大型コンテナ10台に収め、発電所から流れてくる電力が減ったのを感知すると、それを補うだけの電力を供給する。
欧州は太陽光発電の割合が高い。エネルでは、多いときには送電網に流れる電力の3割を占めるという。NECはまず欧州で同様のシステムを販売し、今後太陽光の拡大がみこまれる日米などにも広げたい考えだ。
Comment
コメントする