液晶用ガラス最大手の米Corning社は2012年第3四半期の業績を発表した。売上高は20億4000万米ドル(前期比7%増、前年同期比2%減)、純利益は5億2100万米ドル(同13%増、同36%減)である。なお、特別損益を除いた一株当たり利益は0.34米ドル(同10%増、同29%減)。特別損益を含む一株当たり利益は0.35米ドルである。
 「予想を大きく上回る成長を見せた」(同社)のが、タッチ・パネル用カバー・ガラス「Gorilla Glass」などを扱うスペシャリティマテリアル部門である。同部門の売上高は、前期比23%増、前年同期比21%増の3億6300万米ドルとなった。



 主力製品である液晶用ガラスなどを扱うディスプレイテクノロジー部門の売上高は、前期比19%増、前年同期比6%減の7億6300万米ドル。ガラス総生産量は同社の見込み通り2桁台前半の増加となり、価格低下も緩やかにとどまったという。

 光ケーブルなどを扱うテレコミュニケーション部門の売上高は、前期比6%減、前年比7%減の5億2300万米ドルとなり、同社の見込みを下回った。北米および欧州での売り上げ減少が主な要因であるとする。