シャープは2013年1月から亀山第2工場(三重県亀山市)で「ウルトラブック」と呼ばれる薄型ノートパソコン向けの13インチ級酸化物半導体(IGZO)液晶パネルの量産を始める。当初は月産10万台分程度と見られ、国産パソコンメーカーに出荷する見通しだ。量産規模は小さいが、受注活動に最も力を入れるウルトラブック向けの量産をスタートする。13年度から15インチ級の量産も視野に入れる。
 IGZO液晶はアモルファスシリコンに比べて最大10分の1程度の低消費電力化を実現し、シャープが世界で初めて量産した。新たに量産する13インチ級IGZO液晶は、パソコンメーカーの春モデルに搭載される見通し。当初は10月頃から量産する計画で、約3カ月遅れになる。