日清紡メカトロニクスは、FPD International 2012(10月31日~11月2日開催)において、リールtoリール対応のオールインワン型COF装置「NALT-01」を実機展示した。
1台でディスペンサによるはんだ塗布からはんだ検査、マウント、実装検査、レーザリフロー、最終検査までをまとめて行う。これにより、リフローオーブンなどの長尺装置も含めると、通常の部品実装工程が20m程度に対して、NALT-01の場合、「マウンタ1台分程度の大きさなので、大幅な省スペース化になる」(システム機事業部 プロセス開発グループ 担当課長 池田恒平氏)という。さらに初期投資額が12%、電力コストが8割削減できるとしている。最大88mm幅のフィルム基板に対応しており、LCDドライバICのTAB実装後に、リール状のフィルム基板をカッしない段階で、NALT-01でチップコンデンサなどドライバ周辺の部品実装が可能。さらに、大型LCD用バックライトでは、長尺テープ基板へのLEDの連続搭載が可能になるため、バックライトユニットの接続点数を減らすことができる。