BCNはデジタル家電とPC関連製品の最新市場分析を発表した。PCをはじめとする関連端末は急激にコモディティ化が進み、活路をモバイルと通信キャリアの利用料ビジネスとの合わせ売りなどに求めている。その中で、目立つのはタブレット端末で、市場は急拡大しており、10月も前年同月比154.0%増で成長している。年末にかけては、各メーカーが新製品を投入するため、さらに加速する見込み。一方、新OSのWindows 8は、「従来のOSと比べて趣きが変わっている」(データマーケティング部 部長 エグゼクティブアナリスト 道越一郎氏)という。



これまでWindowsは、OSのアップデートでPCや関連製品の販売を加速させるビジネス手法を採ってきたが、徐々
に浸透させプラットフォームを売るという考えに変わってきており、静かな滑り出しとなったとした。この他、ハイエンドノートPCのUltrabookはノートPC全体の6%と好調な動きを見せているという。TVはデジタル放送切り換えやエコポイントによる特需の後、機能も足踏み状態にあるため、一気にコモディティ化が進み、同じ物なら安い方という消費者志向に変わっている。この状況から、ソニーは販売戦略を大型のハイエンド品に舵を切り、金額ベースで急回復し奏功したことで、10月のサイズ別販売構成比は40型台が48.3%、50型以上が15.7%となった。パナソニックは小型で勝負したが、裏目に出たという。これを受けて、「今後は利益が出る50型以上での販売競争が激しくなる」(道越氏)と予測した。