....と思います。

製造業が生み出してきたもの、そして今後も生み続けなければならないものは「モノ」ではありません。「価値」=「Value」です。付加される価値に対して、お客様からお金を払っていただけるです。
反論する方は、「いやここで言うモノづくりとは単に製造することだけではなく設計から評価そして調達・量産といった一連のプロセスを言うのであって、単純なモノづくりではない」と言います。
しかし名は体を表す、モノづくりと言う発言はこの一連のプロセスの渦中の視点からそれを改善しようという発想に聞こえます。



もし「価値づくり」と言った場合、プロセスの発想は一歩引き下がります。
価値を提供するということを一番の視点にした場合、究極の場合あえて自分たちでモノを製造しなくても良いという選択にも行き着きます。
価値ある「モノ」を提供するのだけれど自分たちで製造するわけではない、つまり今のアップルのようなEMSも一つの選択肢になります。
日本で言われている「モノづくり」には、このような価値を究極まで突きつめようという発想は弱くないでしょうか? それよりも競合より安く・早く作るという観点に重心が置かれているように思います。
このわずかな視点の違いが、大きな結果の差になっていないでしょうか?