December 24, 2012
車載ディスプレイ動向 クラスター向けディスプレイ需要
近年、自動車クラスター向けにTFT-LCDの採用が進んでいる。クラスター向けのディスプレイは、スピードメーターなどの計器や警告灯のデジタル表示が中心であったことから、パッシブディスプレイが採用されてきた。しかし、情報の高度化により、欧州の高級車メーカーを皮切りにTFT-LCDに対する需要が高まっている。2000年代後半より順次TFT-LCDの採用が進み、現在は高級車の大半にTFT-LCDが採用されている。
クラスター向けディスプレイ需要が拡大している背景として、運転支援や燃費向上装備などドライバーに対する情報表示量が増加していることが挙げられる。
ハイブリッド・EV車や、減速エネルギー回生システム※1といった最新の燃費向上技術は、走行状態をドライバーに知らせる視覚効果を統合することで、自動車の利用満足度を向上させることを目的の一つとしている。こうした燃費向上技術は今後3~4年をかけて大衆車に普及すると見込まれており、クラスター向けのディスプレイも中高級車までは標準、大衆車ではメーカーオプションといった形態で搭載が進むと見込まれる。
また、クラスター内に搭載されるディスプレイは、自動車のインテリアデザインに影響を及ぼす。多くの自動車メーカーがクラスターの一部にLCDパネルを埋め込んだアナログ計器とデジタルインフォーメーションパネルのハイブリッド型を採用しており、LCDパネルは3.5"から7"が使われている。10"以上のパネルを採用したクラスターの全面液晶化は、大画面が必要な表示コンテンツが少ない点やデジタル化に伴うシステム価格が高騰することから、高級車に限定される見通しである。従ってクラスターで主流となるのは、アナログ計器+デジタルインフォーメーションパネルといったハイブリッド型クラスターである。これらの需要は、オーディオやナビを表示するCID(Center Information Display)よりも高成長が見込まれており、車載ディスプレイ市場でも大きく注目されている。
※減速エネルギー回生システム…減速時の発電によってバッテリーを集中充電する燃費向上技術。







































