タブレット用パネルはAppleのiPadが市場を牽引してきたが、2012年下期に入りAndroid端末が台頭してきている。特にAmazon Kindle Fire HDやGoogle Nexusシリーズなど端末販売以外に収益を上げるビジネスモデルを有する‘フリーペーパー’系の端末が、200~300ppiの高精細パネルを搭載しながら200~300ドル台というロープライスで攻勢を掛けている。この動きにはApple iPadも引き摺られており、2013年のiPadビジネスは、500ドル前後の9.7”モデルから300ドル台のiPad miniに主軸を移すのではないかと予測されている。
実際に、年明け以降iPad 9.7”モデルは大幅な減産に入る見通しであり、LG Displayやシャープなどのライン稼働に影響を及ぼす可能性がある。
なお、調整に入るのはiPadだけではなく、Android端末も同様である。季節商戦での販売が中心となっているAmazon Kindle Fireを筆頭に、2013年Q1には多くのタブレット用パネルの生産が調整に入る見通しである。2012年の市場を牽引してきたタブレット用パネルの伸長がひと段落する可能性があることから、各社のライン稼働には注視が必要である。
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