HEVCは、現在幅広く利用されているMPEG-4 AVC(H.264)の次世代規格で、MPEG-4 AVCと比較して、同じ品質の動画を半分のデータ量に圧縮することが可能です。
"HEVCと呼ばれている方式が1月25日にITUとISOから承認されました。こちらでは、その方式の画質の良さをご覧頂いています。左側が現在主流のH.264 AVCと呼ばれている方式でして。右側が新しいHEVCです。同じデータ量の時に画質の違いをご覧頂けます。従来方式に比べてHEVCですと、かなり画質が綺麗になります。"
ドコモは、HEVCの構想が始まった2007年から標準化を先導し、モバイル向けにも応用ができるように独自で提案した仕様が採用され、圧縮性能などを向上させる幅広い技術を提案してきました。今後は、dビデオやdアニメストアなど、ドコモの動画サービスにHEVCを取り入れることを検討しています。
"こちらは、ドコモで開発した復号ソフトの紹介になります。フルHDの4倍のサイズを60コマ/秒で、PCを使ってリアルタイムに再生しています。このような4Kのディスプレイサイズで60コマ再生できるというのは、世界にないものだと考えています。"
"データ量は約10Mbpsで、環境が整えばこのような画質のものもHEVCを使うとモバイルで伝送できるようなことが将来的にはあると思います。"
ドコモでは、スマートフォンでのフルHD再生に対応したHEVC復号ソフトのライセンス提供を3月中に開始します。このソフトは、高効率でHEVC動画を復号するため、処理速度が追いつかないことで発生する再生の遅延やコマ落ちをなくし、滑らかな「実時間再生」を実現します。
"事業者各社にこういうものをお配りして開発を進めて頂いて、世界中で使ってもらうことによって、モバイルのトラフィックをどんどん減らしていきたいと思っています。"
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