旭硝子は、スマートフォンやタブレット端末のタッチパネルのカバー・ガラスとして使う特殊ガラス「Dragontrail」の化学強化設備を関西工場(兵庫県尼崎市)に新設する。
カバー・ガラスにタッチ・センサを直接形成した、2層構造のタッチパネル(いわゆるワン・グラス・ソリューション、以下OGS)の今後の需要を見込んで、OGS向けガラス事業を本格化する。
OGSは、これまで主流になっていた3層構造のタッチパネルに比べて薄型軽量であることが特徴。今後は、液晶パネルにタッチ・センサを組み込んだインセル型などとともに需要の伸びが期待される。OGSの生産法としては、大型の化学強化済みガラス基板にタッチ・センサを一度に多数形成し、その後、スマートフォンなど向けのサイズの個片に切り分けるのが効率的とされている。
旭硝子が新設する設備では、第6世代ガラス(1850mm×1500mm)の化学強化が可能。これまでは海外の関連会社で行っていた大型ガラスの化学強化を国内の自社工場でも可能にし、本格量産を始める。稼動開始は2013年3月を予定している。
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