携帯電話の受託生産で世界最大手の富士康国際(フォックスコン・インターナショナル・ホールディングス、FIH)が発表した2012年通期決算は、最終損益が3億1640万ドルの赤字に転落した。主要顧客からの受注減少が響いた。香港証取に声明を発表した。11年は7280万ドルの黒字だった。
赤字額は、2005年の上場以来で最大。ロイター・エスティメーツがまとめた予想の3億1790万ドルよりは、若干小幅にとどまった。
バークレイズ・リサーチのアナリスト、デール・ガイ氏は「ファンダメンタルズは引き続き弱い。新規顧客(アマゾン/アップル)の販売への寄与が予想を下回っているほか、中国のスマートフォンの顧客(小米/華為)からのマージンの低い受注が増えている」との見方を示した。
また社名を「FIHモバイル」に変更する計画を発表した。非上場で親会社のフォックスコン・テクノロジー・グループとの混同を避けるため。社名変更には、株主や、登記先のケイマン諸島当局の承認が必要。
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