パナソニックは28日、大坪文雄会長(67)が6月末で退任して特別顧問となり、後任に旧パナソニック電工出身の長栄周作副社長(63)が就任する人事を発表した。大坪会長が社長当時に決めたプラズマテレビへの投資や、三洋電機買収が巨額赤字を招いたことから、経営責任を明確化する。
 津賀一宏社長(56)は同日、2013~15年度の中期経営計画を発表。「一刻も早く赤字事業をなくす」と述べ、15年度に赤字事業をゼロにする方針を示したが、撤退を検討しているプラズマテレビ事業に関しては「(撤退は)最後の判断だ。がんばれる限りがんばる」と現時点での判断を保留した。