米マイクロソフト(MS)が、小型のタブレット端末を開発し、年内にも発売する方針だと、米経済紙ウォールストリート・ジャーナルが11日に報じた。MSが得意とするパソコン市場が低迷しているため、タブレット端末事業のてこ入れを迫られているという。
MSは、自社ブランドでタブレット端末「サーフェス」を出しているが、画面サイズは大きめの10・6インチだけだ。だが、タブレット市場では現在、小型の7インチ台が売れ筋になっている。米アップルが昨年11月に発売した「iPad mini(ミニ)」は7・9インチ、米グーグルが投入した「ネクサス7」も7インチだ。このため、MSも小型サイズに参入する意欲を持っているという。
米調査会社IDCが10日発表した今年1~3月期の世界パソコン出荷台数は前年同期比13・9%減で、過去最大の落ち込みを記録した。これを受けて11日、米大手証券会社がMS株の投資判断を「売り」に引き下げ、MSの株価が4%超も下げた。「MSはパソコンの世界的な需要減をおぎなう新事業が必要だ」(米アナリスト)という見方が強まっている。
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