ヘレウス(東京都千代田区、土屋淳社長、03・5215・3921)は、導電性ポリマー材「クレヴィオス」を、タッチパネルなどのディスプレーに用いるITO(酸化インジウムスズ)の代替材料として提案する。長岡産業(大津市粟津町)、東洋レーベル(京都市右京区)と共同で、15インチの導電性タッチパネルを開発した。
ヘレウス担当者は「導電性ポリマーはシート抵抗値が高いため、面積が広いと操作性が悪くなるといった先入観がある。このため、4インチ程度のパネルしか市場に出回っていない」としている。まずパソコンのタッチパネル用として訴求する。
 同社は独材料メーカー大手、ヘレウスの日本法人。クレヴィオスはパターニングが見えにくくなる独自のエッチング技術のライセンスを含む導電性ポリマー材。容易に曲げたり、折ったりできる。