ジャパンディスプレイ(JDI)は6月3日、茂原工場(千葉県)内に第6世代(6G、1500×1850mm)対応の低温Poly-Si(LTPS)TFT-LCD製造ラインを稼働開始させ、これに合わせて稼働式を開催した。同ラインは、産業革新機構が日立ディスプレイズ、ソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイの旧3社を統合・新会社の設立に合わせて、資金提供した2000億円を投じて建設された。 2012年4月にパナソニック液晶ディスプレイからTV用ラインを購入し、中小型ラインに転換するため、建屋改造、設備搬入・立ち上げ、試作といった過程を347日という短期間で終え、量産開始に至ったという。製造設備はTV用から大半が入れ替えられた。
「需給が逼迫するスマートフォン・タブレット市場に一刻も早く対応するため、旧3社が一体となった」(社長 大塚
周一氏)と取り組みについて述べた。クリーンルームは3階建て、建屋面積は20万1000m2。立ち上げ当初の生産能力は月産2万4000シートで、来年には同5万シートに引き上げていく計画。また、中国にあるモジュール工程拠点の一部を引き上げ、茂原工場・V2ラインのクリーンルームの一部を改造して、自動化ラインを新設するという。
今回の稼働式に合わせて、アレイ工程の一部を報道陣に公開した。第1フェーズの月産2万4000シートの生産設備はクリーンルームの3階に敷設され、増強分は1~2階に新設されていく。
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