シャープはレンズで集光した太陽光を電気に変える集光型化合物3接合太陽電池セルで、従来比0・9ポイント増の変換効率44・4%を達成し、世界最高記録を更新した。受光面と電極をつなぐ部分の幅を、電極幅と同一にして受光面積を広げた。化合物太陽電池は人工衛星などに使われているが、開発成果をベースに地上用途への展開を目指す。
 化合物系の太陽電池セルはインジウムやガリウムなど、複数元素からなる化合物が材料の光吸収層を持ち、高い変換効率が特徴。開発品は三つの光吸収層を積み上げる独自構造を採用している。