投影型静電容量方式タッチパネルには、主に強化ガラスを採用したガラスカバーが搭載される。特にスマートフォンやタブレットでは、CorningのGorillaガラスが圧倒的なシェアを占めている。
一方、プラスチックカバーは、ガラスより質感が劣ることから、投影型静電容量方式のタッチパネルでは採用が進んでいなかった。
しかし、タッチパネルを搭載するアプリケーションの多様化に伴い、徐々にプラスチックカバーの採用が拡大しつつある。
プラスチックカバーの最大の長所は、破損時の飛散の危険性が少ないという点である。
特に安全性の確保を最重要視する車載用途では、ガラスカバーは飛散の危険性があることから、プラスチックカバーが標準的に採用されている。
他にも低年齢層を主な対象とした携帯ゲーム機や教育用タブレットなどでプラスチックカバーの採用が見られる。
また、プラスチックカバーは、ガラスに対して比重が半分程度であることから、軽量化が要求されるノートPC向けなどで注目が高まっている。
今後スマートフォン向けに採用が見込まれるフレキシブルディスプレイ用タッチパネルにプラスチックカバーの採用を検討しているメーカーもあり、
多様なニーズからタッチパネル市場においてプラスチックカバーの再評価が始まっている。
Comment
コメントする